・成長投資ファシリティにより、日本の化学メーカーの海外事業展開を支援
国際協力銀行(JBIC)は11月18日、17日、住友化学のブラジル法人Sumitomo Chemical Brasil Indústria Química S.A.(以下、SCBIQ、海外拠点・中南米)との間で、融資金額30百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は50百万米ドル。
この案件は、SCBIQがブラジルで実施する農薬の製造・販売事業に必要な資金の一部を融資するもの。
世界最大を誇るブラジルの農薬市場は、食糧需要の世界的な高まりを背景に、さらなる拡大が予想されている。住友化学はブラジルで構築した自社販売体制の強化や新規殺菌剤の市場投入等を通じて、当該市場におけるシェア拡大を目指している。融資は、こうした住友化学の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、ブラジル等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。