・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援
国際協力銀行(JBIC)は11月16日、堅田電機(本社:滋賀県、中川 巧社長)の中国法人KATATA ELECTRIC (KUNSHAN) CO., LTD.(以下、KEK)との間で、融資金額20百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、滋賀銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は29百万人民元相当。
この案件は、KEKが中国の江蘇省で行うプリント基板の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、クリーンルームの増強等に充てられる。同社向けの融資としては、2019年6月*2の融資に続くもの。
堅田電機は、主に家電製品向けプリント基板をはじめとする電子部品の製造を行う、1969年設立の中小企業。多くの日系家電メーカーが進出する中国において、2005年に製造拠点としてKEKを設立した。同社は、KEKのクリーンルーム増強等を通じて、中国において更なる品質向上及び生産能力の拡大を図っている。融資は、こうした堅田電機の海外事業展開を、人民元建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場において、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。