■経営成績に関する説明
4~9月期における国内経済は、米中通商問題の影響に加え、新型コロナウイルス感染拡大の長期化による影響はあったものの、輸出や生産活動は持ち直し、景気に底入れの兆しがみられた。設備投資は、企業収益の悪化や先行きの不透明感から、延期や中止の動きがみられた。そのような中、電子産業においては、5GやIoT向けなど情報通信技術の用途の拡がりを背景とした投資が行われ、底堅く推移した。
■セグメント別業績
<自動機械部門>
産業機械では、三次元はんだ印刷検査機の売上高が減少したものの、リチウムイオン電池製造システムの売上高は増加した。また、自動包装システムは、売上高が増加した。
その結果、売上高は7,633百万円(前年同期比15.2%増) 、セグメント利益はセールスミックスの変化や新たな中国市場向け装置の開発費増加などにより、856百万円(同19.1%減) となった。
<機器部門>
国内市場では、5Gの普及にテレワーク関連の需要が重なり、設備投資が拡大した半導体製造装置向け売上高は増加した。一方、自動車の製造設備向けや工作機械向けの売上高は、それぞれ大きく減少した。
海外市場では、製造業全般で生産活動の正常化が進んだ中国や半導体設備投資が底堅く推移した韓国や台湾などで売上高が増加した。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大により東南アジアの売上高は減少した。
その結果、売上高は42,309百万円(前年同期比3.8%増) 、セグメント利益は生産性改善や経費削減の効果により、3,603百万円(同72.9%増) となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期通期の連結業績予想については、機器部門の受注状況が回復基調に向かってきていることから、下記のとおり当初予想から上方修正した。ただし、今回の予想は、現在の感染状況が緩やかに改善されることを前提としており、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大の程度や収束の時期などにより大きく変動する可能性がある。開示すべき事項が発生した場合には、すみやかに業績への影響を発表する。
売上高100,000百万円(前回予想:96,500百万円)、営業利益4,900百万円(同:3,210百万円)、経常利益4,960百万円(同:3,270百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円(同:2,270百万円)。
なお、為替レートは、1米ドル105円を前提としている。