・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援
国際協力銀行(JBIC)11月13日、㈱TONEZ(本社:大阪府、大山照雄社長)の中国法人TOYO METAL TREATING (CHANGZHOU) CO., LTD.(以下、TMTC)との間で、融資金額7,000千人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、株式会社山陰合同銀行及び株式会社南都銀行との協調により実施するもの。
この案件は、TMTCが中国の江蘇省で行う金属熱処理加工事業に必要な資金を融資するもの。
TONEZは、丸棒鋼を始めとした金属材料・部品の熱処理加工全般を行う、1938年設立の中小企業。中国市場において自動車用部品を中心に金属熱処理加工に対する需要が拡大していることを背景に、2012年に初の海外拠点としてTMTCを設立した。同社は、今回のTMTCの設備投資を通じて、中国における更なる生産能力の向上を図っている。融資は、こうしたTONEZの海外事業展開を、人民元建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場において、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。