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加藤製作所、20年4~9月の売上は36%減の268億円、通期予想は23%減の600億円

 ㈱加藤製作所が11月12日に発表した2021年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は266 億7 千4 百万円(前年同期比63.7%)となり前年同期を大幅に下回った。損益については、営業損失15 億2 千2 百万円(前年同期は営業利益6 億8 千6 百万円)、経常損失11 億2 千6 百万円(前年同期は経常利益4 億3 千2 百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は13 億1 千万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失5 千1 百万円)となった。(数値表記は原文尊重)

■経営成績に関する説明

 4~9月期における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による休業要請や外出自粛などにより経済活動が縮小傾向にある中で、個人消費も低迷しており、厳しい状況が続いている。海外は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を懸念し、各国で出入国規制や外出規制などを行い、人と物の移動が制限され経済活動に影響し、海外経済は先行き不透明感が続いている。

 このような状況下、加藤製作所グループは、従業員及び関係者の健康と安全を守るため、時差通勤や在宅勤務などを取り入れ、新型コロナウイルス感染症の予防対策をしている。また、生産調整や一時帰休などを実施し在庫調整するとともに、経費削減を行っている。

 加藤製作所2021年3月期第2四半期データ

■セグメント別状況

<日本>

 国内向け建設用クレーンは、建設工事の大幅な減少は見られないものの新型コロナウイルス感染症の影響で海外向けの中古車市場の動きが停滞し、新車の買い替え時期が先延ばしとなり需要は減少した。海外向けの建設用クレーンは、新型コロナウイルス感染症の影響でインフラ投資に減少が見られアジア地域をはじめ各地域で需要は減少した。油圧ショベル等は、新型コロナウイルス感染症の影響により建設用クレーンと同様に買い替え時期が先延ばしとなり需要は減少した。

 日本の売上高は236 億6 千4 百万円(前年同期比63.8%)となり、セグメント損失は14 億5 千8 百万円(前年同期はセグメント損失6 千6 百万円)となった。

<中国>

 中国の油圧ショベル等は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が抑えられたとして、いち早く経済活動を再開したが、現地メーカーによる販売価格の引き下げ攻勢に苦戦を強いられ売上高は大幅に減少した。

 中国の売上高は31 億3 千7 百万円(前年同期比64.7%)となり、セグメント利益は3 億6 千7 百万円(前年同期比44.3%)となった。

<その他>

 新型コロナウイルス感染症の影響で欧州を中心に営業活動が制限され売上高は大幅に減少した。その他の売上高は11 億4 千1 百万円(前年同期比51.2%)となり、セグメント損失は3 億7 千7 百万円(前年同期はセグメント損失3 億7 百万円)となった。

■主要品目別状況

<建設用クレーン>

 国内は、新型コロナウイルス感染症の影響で海外向けの中古車市場の動きが停滞し、新車の買い替え時期が先延ばしとなり需要は減少した。国内建設用クレーンの売上高は141 億9 千2 百万円(前年同期比59.2%)となった。海外は、台湾や香港への出荷は増加したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により各地域で需要は減少した。海外建設用クレーンの売上高は17 億7 千6 百万円(前年同期比63.4%)となった。よって、建設用クレーンの売上高は159 億6 千9 百万円(前年同期比59.6%)となった。

<油圧ショベル等>

 国内は、新型コロナウイルス感染症の影響により建設用クレーンと同様に買い替え時期が先延ばしとなり需要は減少した。国内油圧ショベル等の売上高は50 億2 千4 百万円(前年同期比77.9%)となった。海外は、中国が新型コロナウイルス感染症の感染拡大が抑えられたとして、いち早く経済活動を再開し需要が高まりましたが、現地メーカーによる販売価格の引き下げ攻勢に苦戦を強いられたこと、及び、新型コロナウイルス感染症の影響で欧州を中心に営業活動が制限されたことにより売上高は大幅に減少した。海外油圧ショベル等の売上高は52億7 千3 百万円(前年同期比64.0%)となった。よって、油圧ショベル等の売上高は102 億9 千8 百万円(前年同期比70.1%)となった。

<その他>

 その他の売上高は4 億6 百万円(前年同期比97.0%)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2021 年3 月期の通期連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による業績への影響を踏まえ、徐々に需要も回復するものと見込んでいるが、売上高及び各利益において、前年同期を下回るものと見込んでおり、下記のとおりとした。

 売上高60,000百万円 (前期比77.0%)、営業利益△2,600百万円 (-%)、経常利益△2,500百万円 (-%)、親会社株主に帰属する当期純利益△2,700百万円 (-%)。

 加藤製作所の決算情報ページ

 

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