住友重機械工業は11月6日、鹿島建設と共同企業体を設立し、㈱レノバ、ユナイテッド計画、住友林業、みずほリース、RenoDaパートナーズ合同会社(※1)が共同で設立した、合同会社杜の都バイオマスエナジーより、75MW級バイオマス専焼発電所(出力:74,950kW、建設予定地:宮城県仙台市)建設工事を受注したと発表した。
同発電所は、木質ペレットやパーム椰子殻を主燃料とし、再熱方式(※2)を採用した高効率なバイオマス専焼ボイラ設備で、周辺地域への環境に配慮し、空冷復水器設備、脱硝・脱硫設備を採用することで排水量低減、排ガス量低減を図っている。
今回の発電設備は、住友重機械工業グループが国内外で500缶以上(※3)の実績を持つ「循環流動層(CFB)ボイラ」を採用している。住友重機械工業の循環流動層(CFB)ボイラは、高効率バイオマス発電の分野では高いシェアを占め、今回の事業者である㈱レノバ、ユナイテッド計画、住友林業向けに納入した同種のバイオマス専焼発電設備が順調に稼働している実績を評価され、今回の採用に至ったもの。
住友重機械工業は、今後も循環流動層ボイラ技術の優れた燃料多様性を追求し、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献する高効率発電設備を提供することで、電力の安定供給と地球環境負荷低減対策に貢献していく。
<設備の概要>
ボイラ形式:循環流動層(CFB)ボイラ(再熱式)
発電出力:約74,950kW
燃料種別:木質ペレット、パーム椰子殻
運転開始予定:2023年11月
(※1)大和証券グループが出資する合同会社。
(※2)再熱式:蒸気タービンにて膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする技術。
(※3)住友重機械工業グループ:住友重機械工業株式会社および子会社Sumitomo SHI FW(SFW)。
実績は住友重機械工業グループのCFB技術供与先(ライセンシー)を含む。