kikai-news.net

中国の油圧ショベル、2020年10月は60.5%増の27,331台、1~10月は34.5%増の263,839台

・年間では30%増の30万台の予想

 現地筋によると、中国工程机械(建設機械)工業協会が11月9日に発表した2020年10月の油圧ショベル販売台数は、前年同月比60.5%増の27,331台(2019年10月:14,870台)となった。うち国内は前年同月比60.7%増の23,892台(同:14,870台)、輸出は20カ月連続で2,000台を上回り、同59.4%増の3,439台(同:2,157台)だった。ちなみに日立建機の調べによる外資系ベースの10月実績は前年同月比32%増、コマツのKOMTRAXデータによると、10月の稼働率は136.5(前年同月:128.4)で前年同月比6.3%増加した。

 2020年1~10月累計は前年同期比34.5%増の263,839台(前年同期:196,222台)。うち国内は同35.5%増の236,712台(同:174,680台)、輸出は同25.9%増の27,127台(同:21,542台)だった。

 中国の油圧ショベル2020年10月&累計データ

■クラス別は全クラスが増加

 10月のクラス別によると、大型機(30トン以上)は前年同月比38.5%増の3,076台(前年同月:2,221台)、中型機(13~30トン)は同96.7%増の6,476台(同:3,293台)、小型機(13トン以下)は同53.3%増の14,340台(同:9,356台)だった。

 1~10月累計によると、大型機(30トン以上)は前年同期比24.5%増の31,328台(前年同期:25,158台)、中型機(13~30トン)は同38.7%増の61,798台(同:44,543台)、小型機(13トン以下)は同36.8%増の143,586台(同:104,979台)だった。

■上位企業のシェアが集中、年間では30万台の予想も

 現地メディアによると、中国の油圧ショベル市場では上位企業の寡占化が一段と進んでいるようだ。2020年1~9月の上位6社の市場シェアは76%で、2019年通年と比較して2.6ポイント増加しているといわれる。三一重工の市場シェアは9月単月で29%近く、8月も2019年通年から3ポイント近く上昇した高い市場シェアを継続、今後も増加すると予想されている。

 中国では、不動産インフラへの投資は引き続き回復しており、人工的な交換、環境保護、交換需要は今後も続くと予想されている。2020年(1~12月)の油圧ショベル販売台数は前年比30%以上の31万台を超えると見込まれており、上位企業のシェアは今後も拡大していくと報じられている。

*関連記事は、「中国の油圧ショベル」で検索。

 

モバイルバージョンを終了