損益面では、営業損益は、機械部門の黒字転換及びインフラ部門の赤字縮小により、前年同期から改善し、1,301百万円の営業損失となった。また、経常損益も前年同期より改善し2,468百万円の損失計上となった。前年同期に計上した特別損失がなくなったこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損益は1,983百万円の損失計上と、前年同期から大幅に改善した。(数値表記は原文尊重)
■セグメント別状況
<環境・プラント>
海外ごみ焼却発電施設の大口工事が進捗したものの、国内ごみ焼却発電施設の大口工事の減少により、売上高は前年同期を下回る106,304百万円となった。一方、営業損失は、海外子会社の収益改善があったものの、高採算工事の減少等により、前年同期から悪化し1,311百万円となった。
<機械>
舶用原動機で増加したこと等に伴い、売上高は前年同期を上回る44,274百万円となった。また、売上高の増加に加えプロセス機器の赤字縮小等により、営業損益は前年同期の損失計上から転じて、87百万円の利益計上となった。
<インフラ>
大口工事の減少により、売上高は前年同期を下回る12,125百万円となった。一方、営業損失は前年同四半期の新製品における補償工事費の発生がなくなったこと等により、前年同期から改善し、123百万円となった。
<その他>
売上高は前年同四半期を下回る4,166百万円、営業利益も前年同期を下回る37百万円となった。
日立造船グループの事業の性質上、連結会計年度末に完成する工事の割合が大きく、売上高が連結会計年度末に集中することから、業績は季節的変動が大きくなる傾向がある。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期通期の業績予想については、4~9月期の業績を踏まえて検討した結果、下記のとおり前回(2020年8月3日)公表値を据え置いている。
売上高4,000億円(前期比0.6%減)、営業利益110億円(同20.8%減)、経常利益65億円(同:31.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益40億円(同:82.1%増)。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、現時点では軽微である。今後業績予想に修正の必要が生じた場合は、速やかに開示する。