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国際協力銀行(JBIC)、STG(大阪府)がタイで実施するマグネシウムダイカスト製品事業に融資

・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は11月2日、㈱STG(本社:大阪府、佐藤輝明社長)のタイ法人Sanki Eastern (Thailand) Company Limited(以下、SETH)との間で、融資金額35,000千タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、「成長投資ファシリティ」を活用し、滋賀銀行との協調により実施するもの。

 案件は、SETHがタイのアユタヤ県で行うマグネシウムダイカスト製品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、設備の増設等に充てられる。同社向けの融資としては、2020年4月の融資に続くもの。

 STGは、精密機器関連部品、自動車関連部品等を中心としたマグネシウムダイカスト製品の製造・販売を行う中小企業。同社は、東南アジア諸国での事業拡大のため2011年にタイでSETHを設立し、現地に進出する日系企業を中心に、マグネシウムダイカスト製品を供給している。今回、新規受注に対応すべく増産体制を整えるべく、設備増設を決定した。融資は、こうしたSTGの海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

 ニュースリリース

 

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