利益面については、売上の減少を受け固定費の削減に取り組んでいるものの、営業損失は4億6千2百万円(前年同期50億9千2百万円の利益)、経常損失は7億8百万円(前年同期47億9千1百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は19億6千3百万円(前年同期20億9千4百万円の利益)となった。(数値表記は原文尊重)
しかし、足元では欧州でのコロナ禍の再拡大や米州での感染者数の増加傾向は続いており予断を許さない状況にあると共に、解決策が見いだせない米中貿易摩擦の継続など経済の不安定要素はむしろ増大しており、今後の市場動向への懸念を払拭するまでには至っていない。
なお、のれん償却等の影響を除くと、営業利益は43億4千2百万円(前年同期比53.7%減少)となり、営業利益率は2.3%となっている。
■セグメント業績
<国内事業>
国内事業は、6月以降の日本市場の堅調さを背景に当第2四半期連結会計期間におけるセグメント利益は黒字となったが、輸出向け受注及び売上の伸長は十分とは言えず、売上高は807億4千4百万円(前年同期比9.2%減少)となった。全グループ挙げて固定費の削減に取り組んでいるものの、売上高減少による利益減を補うには至らず、セグメント損失は、4億6千万円(前年同期13億4千2百万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は21億1千7百万円(前年同期比42.8%減少)となっている。
<海外事業>
海外事業は、国内事業と同様、第2四半期連結会計期間においては、コロナ禍の影響が落ち着いた中国市場やロックダウンが解除となった欧米アジアでの伸長によりセグメント利益は黒字となったが、前期並までの回復には未だ時間を要する状況であり、昨年7月に買収した米国販売会社Equipment Depot, Inc.の新規連結寄与があったものの、売上高は1,047億1千8百万円(前年同期比11.4%減少)となった。売上高減少による利益減少を固定費の削減で補いきれない状況も国内事業と同様であり、セグメント損失は、1百万円(前年同期37億5千万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は22億2千5百万円(前年同期比60.8%減少)となっている。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想については、2020年10月8日に修正した下記のとおり。
売上高3,900億円(前期比13.1%減)、営業利益△20億円(前期は+84億3千7百万円)、経常利益△25億円(同+70億4千5百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益△40億円(同:△52億4千3百万円)。
第2四半期決算説明資料(2020年12月3日追加)