連結の利益項目については、調整後営業利益は、売上収益の減少や為替の円高影響等により、109億3千9百万円(同△75.7%)、親会社株主に帰属する四半期利益は、海外拠点での自国通貨高による為替差損、そのほか法人所得税費用、非支配持分損益が影響し、2億1千1百万円(同△99.2%)となった。(数値表記は原文尊重)
■セグメント業績
①建設機械ビジネス
4~9月期における油圧ショベル需要は、中国を除き主要地域で前年同期を大幅に下回った。また、マイニング機械の需要も鉱山会社による設備投資の抑制が顕著となり、特に中小規模鉱山会社からの需要が大きく減少した。
この結果、売上収益は、レンタル・中古車は増加したものの、新型コロナウイルスの影響による市場の低迷に伴い、新車販売や部品サービスの減少、並びに為替の円高影響等を受け、3,202億1千6百万円(同△26.3%)となった。調整後営業利益は、売上収益の減少や為替の円高影響等により、71億5千9百万円(同△82.5%)となった。
②ソリューションビジネス
4~9月期の売上収益は、前年同期比で減少はしたものの、鉱山会社で稼働するプラント設備向けの消耗部品販売が堅調で、420億7千1百万円(同△11.5%)となった。調整後営業利益は、売上収益の減少や円高影響を受けたものの、事業構造改革の効果もあり、37億8千万円(同△8.2%)となった。
なお、上記、①②の売上収益については、セグメント間調整前の数値。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
一方で、マイニング機械においては、資源価格の下落や、世界的な景気不透明感から顧客の新規投資は抑制傾向が更に強まっており、新車需要は減少すると見込んでいる。鉱山の操業は新型コロナウイルスの影響下でも、社会インフラを支える事業(Essential Business)として稼働を続けた国や地域もあったが、一部地域では稼働停止となった現場があり、これに伴い当社の部品サービス事業やソリューションビジネスも、前年比では減少すると見込んでいる。
売上高7,700億円(前期比17.3%減)、営業利益360億円(同50.6%減)、親会社株主に帰属する当期利益200億円(同51.4%減)。
業績見通しの前提となる第3四半期以降の為替レートについても、米ドル105円、ユーロ120円、人民元15.0円、豪ドル72円を据え置いている。
2021年3月期第2四半期決算説明および中期経営戦略の方向性について・決算説明資料・地域別市場見通し