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極東開発、木質ペレットエア搬送ユニットと乾燥コンテナシステムがグッドデザイン賞

 極東開発工業は10月3日、同社が製造・販売する木質ペレットエア搬送ユニット「JETCUBE®(ジェットキューブ)」および、木質チップ乾燥コンテナシステム「Kantainer(カンテナ)」が、「2020年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。

 2018 年11 月より発売している木質ペレットエア搬送ユニット「JETCUBE®」は、バイオマス燃料として利用されている木質ペレットをエアの力で搬送する製品。木質ペレットは近年バイオマス燃料として注目され、寒冷地を中心に冬季の暖房用燃料に利用されるなど今後の普及が見込まれる一方、木質ペレットの輸送および貯蔵用サイロへの搬送にはクレーンを用いての作業が行われることが多く危険な高所作業を伴うほか、非効率な点が課題となっている。

 「JETCUBE」はそのような問題に応えるべく、同社が長年トップシェアを誇る粉粒体運搬車(ジェットパック®)で培ったエア搬送のノウハウを用いて開発した製品で、高性能なブロワによる搬送により、安定的かつ安全に木質ペレットを貯蔵用サイロに搬送することを可能としている。

 また、2020 年2 月より発売している木質チップ乾燥コンテナシステム「Kantainer」は、同じく近年バイオマス燃料として注目されている木質チップを、シンプルかつ簡単な操作で乾燥することができる製品。木質チップは、その原料として森林保全のための間伐材が利用されることが増えているが、間伐材は水分を多く含んでいることから、燃料として利用するためには乾燥作業が必要。

 「Kantainer」はこの木質チップの乾燥に加えて脱着ボデー車「フックロール®」にも適合しており、乾燥前後の輸送・荷役作業にも対応した、高効率な作業と高品質な木質チップの製造をサポートする同社独自のトータルシステムとしている。

 今回、「JETCUBE」の「地上にいたままエアでサイロにペレットを搬送できるという画期的な点」や、「女性や高齢者でも安全・手軽に作業ができる汎用的なデザイン」など、および「Kantainer」の「排熱活用を前提としている点」や、「今後の再資源可能なエネルギーへの取り組みとして期待できる点」などがそれぞれ高く評価されたことにより、受賞に至った。

 極東開発グループでは、今回の受賞をはじめとして、新たに積極的な展開を進めている林業関係製品の更なるラインナップの拡充を図るほか、今後も顧客の多様なニーズを的確に捉えた魅力ある製品開発の強化に努めていく。

■グッドデザイン賞:グッドデザイン賞は、1957 年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。これまで60 年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。

 詳細は、ニュースリリース

 

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