参天製薬(本社:大阪市北区)は9月17日、滋賀プロダクトサプライセンター(滋賀県犬上郡多賀町大字四手字諏訪348-3I)敷地内に医療用点眼薬製造のための第3棟を増設すると発表した。2021年2月に着工し、2022年4月に竣工する予定。
今年で創業130周年を迎える参天製薬は、今後も世界の目の社会的課題解決において無くてはならない存在であり続けるべく、2030年とその先の世界を見据え、新長期ビジョンを策定した。
アジアを中心とした世界的な人口増加や高齢化に加え、世界各国の経済発展により、加齢や生活習慣病による目の疾患はますます増えることが予想されており、それにともなう世界的な医療用点眼薬需要の増加が見込まれている。加えて、世界各地で猛威を振るうCOVID-19などのパンデミックや、自然災害をはじめとする、さまざまな予期せぬ状況下においても、継続的に医療サービスを患者に提供し続けることが、眼科領域のスペシャリティ・カンパニーとして参天製薬が果たすべき使命だと考えている
このような認識のもと、製品安定供給のための生産能力確保を目的として、日本国内において医療用点眼薬を製造している能登工場(石川県)と滋賀プロダクトサプライセンターに加え、新たな生産技術およびノウハウを導入した医療用点眼薬製造棟を同サプライセンター敷地内に増設することにした。