5 軸制御立形マシニングセンタMAM72 シリーズ(1991 年以来、出荷実績1,700 台以上)は、ワンチャッキング5 軸加工による工程集約・高精度複雑加工を実現しつつ、「変種変量生産」・「長時間無人運転」に対応した機械として全世界のあらゆる産業(航空機・自動車・医療機器分野等々)で実績を築いてきた。今回販売を開始するMAM72-52V は、従来機に比べ最大工作物寸法を拡大した上で、性能を徹底的に見直し生産性・作業性を高めたことで、より高い顧客ニーズを満たしている。
MAM72-52V の最大工作物寸法D520mm x H400mm/ 工作物許容質量300kg は、従来機に比べ径方向:23%UP、質量:50%UP、体積:75%UP となり、幅広いワークへの対応を実現した。更に新開発の4/5 軸テーブルには、ダイレクトドライブモータ駆動を採用することで従来機比2 倍となる早送り速度50min-1(4 軸)/100min-1(5 軸)を実現し、高速と高精度の両立を可能とした。また、機械構造を見直すことで、機械前面(オイルパン端面)からパレット中心まで564mm/ 主軸中心まで134mm とするなど接近性を改善し、段取り操作の作業性を充分に確保した。
MAM72-52V は、マトリクス工具マガジン(130 本/330 本工具マガジンベース)、タワーパレットシステム(PC15)、切屑処理システム(スパイラルチップコンベア、リフトアップチップコンベア)を標準で搭載し、「変種変量生産」・「長時間無人運転」を実現するオールインワンの製品となっている。
また、昨今の流れであるIoT への対応としては、機械稼動情報を工作機械向けの通信プロトコルMTConnect を使って、上位のシステムに出力する機能をオプションで準備した。
同社は20年間、水色と紺色を基調とした落ち着きのあるツートンカラーを製品に採用してきたが、今回、従来カラーに未来をイメージするシルバーをアクセントとして配色し、上品でシャープなデザインとした。今までと変わらない“モノづくり”へのこだわりと未来に向かって発展繁栄していく意味を込めている。
詳細は、ニュースリリース