・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを通じて支援
国際協力銀行(JBIC)は9月15日、㈱ヤナギサワ(本社:埼玉県、柳澤智彦社長)のタイ法人Yanagisawa Precision (Thailand) Co., Ltd.(以下、YPPT)との間で、融資金額40百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ 」を活用し、埼玉りそな銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は59百万タイ・バーツ相当。
本件は、YPPTがタイのチョンブリ県において実施する自動車部品等の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するもの。
ヤナギサワは、自動車部品等の製造・販売を行う中小企業。同社は、YPPTを通じて、経済成長等を背景に自動車需要の拡大が見込まれるタイやその周辺国における事業拡大を企図している。融資は、こうしたヤナギサワの海外事業展開を、タイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。