・CO₂フリー水素を活用した研究を推進
IHIは福島県相馬市の協力のもと、相馬市において、太陽光発電電力の地産地消の実現と、地域振興・発展に寄与することを目的として2018年にSIGCを開設、スマートコミュニティ事業を実施してきた。
SIGCの事業は、敷地面積54,000㎡のセンター内に設置した出力1,600kW太陽光発電電力を、相馬市下水処理場等へ送り、余剰電力は、①水電解水素製造装置に送り効率よく水素製造を製造・貯蔵する実証事業、②電気ボイラで蒸気を作り一旦貯蔵後、蒸気で下水処理場の汚泥を乾燥し減容化・再資源化する実証事業を行っている。
「そうまラボ」では、水素利用の先進技術開発拠点として、①の余剰電力で製造した水素を使用し、将来の水素社会を見据えた水素利用・エネルギーキャリア転換技術研究・実証試験等を実施していく。また、オープンイノベーションの場として、先駆的技術の研究を行う研究機関や企業にも公開するほか、地域の小中学校の体験学習の場としても提供し、水素等の化学・エネルギーを身近な存在にするための活動も行っていく。
IHIは、同事業により再生可能エネルギーの地産地消の実現と地域主導の新たな自律事業モデルを創出し、被災地域の復興から地域経済の活力再生に向けた新しいまちづくりの一助となることを目指して、事業構築の推進に取り組んでいく。
画像:「そうまラボ」外観
<設備概要>
敷地面積:約1,200㎡(ユーティリスペース含む)
建物面積:約700㎡、
延床面積:約900㎡
設備:実験室( 室内セル4、屋外1)、計測室、会議室(最大 40 名程度 )、交流スペース(最大16 名程度 )ほか