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ヤマシンフィルタ、NEDO「IoT 社会実現のための革新的センシング技術」に採択される

・革新的な粘性センサの開発を本格化

・建設機械の状態に応じたきめ細やかなメンテナンスの実現へ前進

 ヤマシンフィルタは8月28日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究公募「IoT社会実現のための革新的センシング技術開発」(以下、同プロジェクト)に、産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)と共同で応募し、このほど採択されたと発表した。

 同プロジェクトでは、日本が強みを有する最先端の材料技術やナノテクノロジー等を利用して、既存のIoT技術では実現困難である超微小量の検出や過酷環境下での動作、測定等を可能とする革新的センシングデバイスを世界に先駆けて開発する。研究開発の実施期間(フェーズA)は、2022年度までの予定。

 従来、建機の分野では、早くからIoT化とICTサービスが進展していたにもかかわらず、油圧作動油やエンジンオイル等の品質管理に関してのみ、適したセンサが少なく、IoTシステムへの組み込みが遅れているケースがあった。このことで、エンジニアの派遣・常駐が難しい途上国などで、故障頻度が大幅に上昇しているのが現状。

 同プロジェクトで開発する製品サービスでは、産総研が開発した「粘性センサ」を使用した筐体を建機に設置し、オイルの状態を常時モニタリングし、情報をインターネット上で収集する。収集したデータをもとに、オイルやフィルタの交換タイミングを建機メーカーを通じてユーザーへ知らせる等のIoT-ICTビジネスモデルの構築が可能。

 粘性センサを用いたICTソリューションサービスの実現で、よりきめ細やかな建機のメンテナンスが可能となり、工事の効率化やコストの削減、ひいては燃料消費の効率化へつながり、地球環境の保全や経済活動の下支えとなるもの。

 ヤマシンフィルタは今後とも、社是「仕濾過事」のとおり、フィルタビジネスを通じて社会に貢献すべく、サステナブルな研究開発に取り組んでいく。

 ニュースリリース

 

 

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