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DMG森精機、20年1~6月売上収益は35%減の1,543億円、通期予想は3,300~3,400億円

 DMG森精機が8月27日に発表した2020年12月期第2四半期(1~6月)連結業績によると、売上収益は154,344百万円(前年同期比35.3%減)、営業利益は2,429百万円(同87.9%減)、税引前四半期損失は559百万円(前年同期は+17,030百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は2,153百万円(同+10,694百万円)となった。(数値表記は原文尊重)

 DMG森精機2020年第2四半期データ

 1~6月の全社受注金額は、前年同期比39.5%減の1,355億円となった。DMG森精機は早くからデジタル化を推進してきたことから、顧客との商談は継続できたものの、都市封鎖や移動制限などの影響は避けられず、特に4月、5月の受注が大きな落ち込みとなった。

 一方、成約案件については、5軸・複合加工機などの工程集約機、アディティブマニュファクチャリング、自動化、デジタル化などが進展しており、一台当たりの受注単価は前年度比5.5%増と引き続き上昇した。また、半導体製造装置関連需要が堅調に推移したことから、その部品を供給するグループ会社は健闘した。

 機械受注の地域別動向は、前年同期比で日本が42%減、欧州が55%減、中国を含むアジアが40%減とこれらの地域は総じて大きく落ち込んだが、米州は19%減と比較的減少幅は軽微に留まった。

 また、安定的に推移してきた修理復旧サービス・補修部品も23%減と、特に第2四半期(4~6月期)の大きな調整の影響を受けた。産業別には、半導体製造装置関連、金型関連、医療関連は堅調に推移したが、今まで牽引してきた航空機関連受注は失速し、自動車関連はもう一段落ち込んでいる。

 5月以降、営業・修理復旧サービス活動は正常化しつつあり、受注も4月、5月を底に6月は回復した。デジタルツインショールームの開設、テクノロジーフライデーの実施などから顧客の工程集約、自動化、デジタル化への潜在ニーズが一層高まっていることを認識している。これら潜在ニーズを顕在化させ受注増大に努めていく。

■2020年12月期の連結業績予想

 20 20 年 12 月期の連結業績予想 については、 C OVID 19 の影響を受け、2020年5月 2 8 日に一部指標を「未定」として公表していた。C OVID 19 の収束時期等は依然として予測困難ではあるが、足許の事業環境及び第2四半期の実績を踏まえ、20 20年12月期の連結業績予想を下記のとおり修正した。

 売上高は前回予想の3,200~400億円に対し、3,300~3,400億円(前期比30~32.1%減)、営業利益は前回予想の50~100億円に対し、70~100億円(同73.2~81.3%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は未定としていたが、10~30億円(同83,3~94.4%減)を予想している。

 DMG森精機の2020年12月期第2四半期決算短信

 第2四半期決算説明資料

 

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