・東北に新たなRTD製造拠点、物流課題を解決
キリンビール(本社:東京都中野区)は8月27日、RTD商品の販売数量増加に備え、約75億円を投じて仙台工場(宮城県仙台市宮城野区)にRTD製造ラインを増設すると発表した。
RTD(栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)市場は顧客の嗜好の多様化などにより拡大傾向が続いており、今年10月の酒税改正以降はこの傾向がさらに強まると予想されている。RTDの販売量の増加に対し、今回約75億円を投資し、製造ラインを増設することで、製造能力を確保する。
今回、2019年RTD製造開始の名古屋工場に続いて、東北エリアに新たに7つめとなるRTDの製造拠点を設けることで、他エリアからの長距離転送の抑制や環境負荷軽減を実現する。長距離転送の削減により、年間のCO2排出量を約3,000トン削減できると試算している。
<RTD製造設備概要>
稼働開始時期:2022年2月
導入工場:キリンビール仙台工場(宮城県仙台市宮城野区港2-2-1)
製造能力:約140,000KL/年
投資額:約75億円(物流機能増強に対する投資含む)
製造対象商品:「氷結」「キリン・ザ・ストロング」「本搾り」などのRTD主要商品