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建設機械出荷、20年度は15%減の1兆8,478億円-建機工が需要予測を発表

・20年度は国内、輸出ともに新型コロナウイルス感染拡大の影響により減少すると予測。

・21年度は輸出が大きく回復し、全体では増加に転じると予測。

 日本建設機械工業会は8月26日、会員アンケートをベースとした建設機械出荷金額の需要予測結果を発表した。それによると、2020年度の出荷金額は、1兆8,478億円(前年比15%減少) と予測、2021年度の出荷金額は、1兆9,433億円(前年比5%増加) と予測した。

<国内出荷>

 2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、上期計では、建設用クレーンの前年同期比15%減少を始め8機種が減少し、4,131億円(前年同期比9%減少)となると見込まれる。下期は、主力機種である油圧ショベル、ミニショベル等が回復するも、下期計では、4,341億円(前年同期比2%減少)と予測している。

 この結果、2020年度合計では、8,472億円(前年同期比5%減少)となり3年振りに減少すると予測している。

 2021年度は、土工系機械は増加するものの、住宅投資及び民間設備投資の落ち込みにより建築系機械が減少すると予測され、上期計では、4,059億円(前年同期比2%減少)、下期計では、4,360億円(前年同期並み)と予測している。

 この結果、2021年度合計では、8,419億円(前年同期比1%減少)となり、2年連続の減少と予測している。

<輸 出>

 2020年度は、国内と同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全9機種が減少し、上期計では5,159億円(前年同期比28%減少)と見込まれる。下期は、減少幅は縮小するものの回復には至らず、下期計では、4,847億円(前年同期比14%減少)と予測している。

 この結果、2020年度合計では、1兆6億円(前年同期比22%減少)となり、2年連続で減少すると予測している。

 2021年度は、3大輸出先(北米、欧州、アジア)を中心に増加すると予測し、上期計では5,711億円(前年同期比11%増加)、下期計では5,303億円(前年同期比9%増加)と予測している。

 この結果、2021年度合計では、1兆1,014億円(前年同期比10%増加)となり、2年振りの増加と予測している。

 建設機械出荷金額推移PDF版

 油圧ショベル・ミニショベルの生産・出荷2020年度予測と2021年度予測(PDF)

■国内需要予測の背景(会員の見方)

 公共投資:20年度、21年度通じて、横這いが大勢を占める。

 民間設備投資:20年度は増加の見方なし。21年度下期から横這いの見方が増える。

 住宅投資:減少が大勢を占めるも、21年度下期から減少の見方が減る。

■海外需要予測の背景(会員の見方)

 北米市場:20年度は減少が大勢を占める。21年度は増加の見方が大きく増える。

 欧州市場:20年度は減少が大勢を占める。21年度は増加の見方が大きく増える。

 アジア・オセアニア(中国を除く)市場:20年度は減少が大勢を占める。21年度は増加の見方が増える。

 中国市場:20年度は増加の見方が多い。21年度は見方が拮抗し不透明。

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 この需要予測は、一般社団法人日本建設機械工業会 (会長 数見保暢)が、今年7月時点で正会員である建設機械メーカ63社を対象に実施した需要予測結果を取りまとめたもの。予測期間とした2020年度上下期と2021年度上下期の4期に関して、建設機械を9機種に区分し、国内及び海外への出荷金額をアンケート方式により予測調査をしたものであり、今回で58回目の調査となる。

 ニュースリリース(2020年8月27日追加)

 会長会見資料(PDF:2020年8月27日追加)

 

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