・最新鋭の空冷M701JAC形ガスタービン3基を中核に、併せて長期保守も
・UAE最大240万kWの発電容量、2023年にプラント全体での商業運転を開始予定
・38万世帯分の電力を供給、クリーン・高効率でCO2抑制にも貢献
この天然ガス焚きGTCC発電設備(フジャイラ3)は、UAEの首都アブダビから北東方向約300kmにあるフジャイラの臨海部キドファ(Qidfa)地区に建設。運営するSPC(Fujairah Power Company F3 LLC)は、同発電所からUAEの38万世帯分に相当する電力を、アブダビ首長国エミレーツ水・電力会社(Emirates Water and Electricity Company:EWEC)に25年間供給する計画。
MHPSは、建設主契約者である韓国の三星物産(Samsung C&T Corporation)を通じて、最新鋭のM701JAC形ガスタービン3基および補機、付属設備を供給。併せて、技術者を派遣して商業運転開始まで指導する。
今回のプロジェクト本格始動に寄せて、EWECの最高経営責任者であるオマーン・アル・アリ(Othman Al Ali)氏は、次のように述べている。「この非常に効率的なプラントは、EWECが持続可能性とエネルギー効率を追求し、CO2排出量の削減を可能にする主要プロジェクトを担うものです。有力なパートナー企業の協力により、水と電力の生産性を大幅改善できることを嬉しく思います」。
今回の受注を受け、MHPSMENA(Middle East & North Africa)支店長を務めるカリッド・サレム(Khalid Salem)は次のように述べている。「政府はクリーン・エネルギーの導入を推進しており、MHPSの次世代高効率ガスタービンの供給を通じて、UAEの持続的な経済成長にも貢献できることを嬉しく思います」。
MHPSは現在、中東・北アフリカ市場向けで累計154基のガスタービン受注実績を有しており、うちUAE向けでは1998年、ドバイ首長国のアウィール(Al Aweer)発電所に6基を納入したのが第一弾。今回の受注を合わせて、累計受注実績は12基となる。
MHPSは、先進的火力発電システムの提案を通じ、UAEの旺盛な電力需要に応えることで同国の経済発展と環境負荷の低減に貢献していく。