産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業(本社:愛媛県松山市)は8月19日、中国現地法人 三浦工業(中国)有限公司 (以下、ミウラ中国)が2018年1月に新工場用地として取得していた蘇州工業園区内にガス焚きボイラ製造用の新工場(本社工場)が2020年5月末に完成し、8月17日より製造を開始したと発表した。
深刻化する環境汚染問題を抱える中国産業界において、環境政策として従来の石炭燃料に代わりガス化への法的規制が強化され、ガス焚きボイラの供給が求められている。ミウラ中国では需要増への対応と中国市場における当該事業の成長性を考慮し、より強固な生産体制とするため、中国蘇州に現工場の約2.5倍の生産能力となるボイラ製造工場を建設した。現在の工場から約6.5km に位置し、2工場体制による生産能力向上に加え、商品開発用の実験場やメンテナンス要員のための実習場、オンラインセンター、社員セミナー施設等も収容したミウラグループ海外法人においては最大規模の工場となる。
ミウラ中国は、1993年に三浦鍋爐有限公司[中国・上海]として設立、2004年には三浦工業設備(蘇州)有限公司[中国・蘇州]として製造工場の操業を開始し、2017年4月に現在の社名へ変更。「中国の空を青くする」というスローガンのもと、社員一丸となり中国の環境汚染問題の改善に向けて取り組んできた。
今後も、三浦工業の技術を駆使した環境負荷を低減するための省エネルギー提案など環境保護へ貢献する技術やサービスを提供し、中国のみならず世界の顧客に省エネルギーと環境保全で役に立てる企業として貢献していく。
<新工場の概要>
施設名:三浦工業(中国)有限公司 本社工場
所在地:蘇州工業園区
責任者:三浦工業(中国)有限公司 董事(総経理) 傅 文軍
建物概要:敷地面積50,011 ㎡、延床面積28,925㎡、工場棟RC造1階建て、事務棟3階建て
投資金額:約26億円
生産開始:2020年8月17日
生産能力:年間5,000台(現工場の約2.5倍)
主な生産品目:ガス焚きボイラの製造・組立