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ソディック、20年1~6月売上は18,4%減の267億円、通期予想は19.4%減の545億円

 ㈱ソディックが8月7日に発表した2020年12月期第2四半期連結累計期間(1~6月)連結業績によると、売上高267億2百万円(前年同期比18.4%減)、営業利益3億45百万円(83.8%減)、経常利益3億62百万円(82.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億5百万円(88.1%減)となった。(数値表記は原文尊重、カッコ内は前年同期比)

 1~6月期の経済状況は、全世界的に新型コロナウイルス感染拡大の影響により、経済活動が抑制される等厳しい状況にあり、日本においても緊急事態宣言解除後も依然として先行きの見通せない状況が続いているほか、欧米でもロックダウンや外出制限等もあり厳しい状況が継続している。ソディックの最大市場である中国の経済状況においては、感染が収束に向かった4月以降移動制限解除の動きが広がり、中国国内消費の回復も伝えられているが、欧米への輸出が回復できていないこともあり、非常に不透明な状況となっている。

 このような事業環境の中、ソディックグループは、長期経営計画「Next Stage 2026 ~Toward Further Growth~」を掲げ、「創造」「実行」「苦労・克服」という創業精神を基盤に豊かな未来につながる技術を磨き、ものづくりを通して持続可能な社会の実現にチャレンジしている。

 ソディックでは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、安全衛生面の徹底は元より、在宅勤務・時差出勤等を実施し、感染リスクを低減しつつ、業務を継続できる体制を維持してきた。営業活動においては、展示会が相次いで中止となっている中、WEB展示会を実施するなど、ITを活用した活動を展開している。生産活動においても、需要減少に合わせた生産調整のため、タイ工場の稼働日の調整によりコスト低減を図っている。

 ソディック2020年第2四半期データ

■セグメント業績

<工作機械事業>

 売上高 17,063百万円(前年同期比27.2%減 )、営業利益 941百万円 (前年同期比1,921百万円減)。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界的に景気が大幅に減速し、自動車や電子部品、航空宇宙など幅広い産業での事業活動停止等による製品出荷の後ろ倒しや設備投資を先送りする傾向が強く見られた。一方で、3月以降中国において5G関連、半導体関連分野で需要の回復も見られたが、世界的な需要の落ち込みを補うことはできず、売上高は前年同期比で大幅に減少した。

 セグメント利益においても販売台数の減少に伴う工場稼働率の低下等により前年同期比で大幅に減少した。

<産業機械事業>

 売上高 5,316百万円 (前年同期比 26.2%増)、営業利益 276百万円(前年同期比 279百万円増 )。

 全世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済活動の抑制状況は継続している。5Gスマートフォンのアンテナ部品向けやレンズ向け案件があった他、CASEなど次世代自動車関連向けなどの需要もあり、売上高は前年同期比で増加したものの、足元の需要状況については一服感が見られ、先行きが見通せない状況となっている。

<食品機械事業>

 売上高 1,515百万円 (前年同期比35.4%減)、営業利益5百万円 (前年同期比 287百万円減)。

 各種製麺機、麺製造プラント、無菌包装米飯製造装置などの開発・製造・販売、その保守サービスを行っている。衛生面や省人化対応設備の他、外出自粛に伴う巣ごもり需要に関連した需要増が見られたものの、主要な案件の売上見込み時期が下期以降であることに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響による外食関連の設備投資の先送りの動きもあった。また、前年同期には、製麺関連の大口案件があったことから、売上高は前年同期比で大幅に減少した。

<その他>

 売上高 2,807百万円 (前年同期比 3.4%増)、営業利益 219百万円 (前年同期比 155百万円増)。

 精密コネクタなどの受託生産を行う精密金型・精密成形事業、リニアモータやセラミックス部材の販売等を行う要素技術事業から構成されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、セラミックス需要の減速は継続している。金型成形事業においては、米中貿易摩擦の影響で事業環境が悪化した前年同期と比較すると売上高増ではあるものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響による自動車産業の需要低迷により、先行きは不透明な状況が続いている。

■2020年12月期の連結業績予想

 2020 年12 月期通期連結業績予想については、2020 年2 月14 日に公表した期初の予想値には、新型コロナウイルス感染拡大の影響を合理的に算定することが難しく、その影響額を織り込んでいなかったが、現時点で入手可能な情報に基づき、通期連結業績予想を以下の通り修正した。

 売上高545億円(前期比19.4%減)、営業利益10億円(同70.8%減)、経常利益10億円(同71.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(同75.0%減)。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、一旦は収束に向かっていた地域でも再び増加傾向にあるなど、依然として先行きの予想が難しい状況にあり、下期においても厳しい状況が継続するものと見込んでいる。

 このような事業環境のなか、ソディックグループにおいては、事業環境の変化に臨機応変に対応しつつ、収束後の経済活動拡大に向けた取り組みを着実に行っていく。また、全社レベルでの経費削減や投資の抑制などによる経営効率化を推し進め、業績の回復に努めていく。

 なお、上記の修正予想の前提となる下期の主な為替レートは、1ドル106 円、1ユーロ123 円を想定している。

 ソディックの2020年12月期 第2四半期決算短信

    第1四半期決算説明補足資料

 

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