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アマダ、20年4~6月売上収益は26.5%減の477億円

 ㈱アマダが8月7日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高46,526百万円(前年同期比30.9%減)、売上収益47,683百万円(26.5%減)となった。売上収益の内訳は、国内19,008百万円(26.0%減)、海外28,674百万円(26.8%減)となった。損益面については、営業利益が経費の削減や固定資産売却益等により8,679百万円(同83.5%増)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益が6,424百万円(同75.8%増)となった。(数値表記は原文尊重、カッコ内は前年同期比)

 4~6月期における世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界全体で経済活動が停滞し、マイナス成長に陥ったことで設備投資も大幅に減少した。このような経済環境のもと、アマダグループでは、感染拡大防止策の徹底による従業員及びその家族、顧客の健康と安全を確保しつつ、各種経費の削減や設備投資計画の見直しによる収益体質の強化を推進している。

■事業別概況

<金属加工機械事業>

 受注高は37,468百万円(27.7%減)、売上収益は38,806百万円(22.9%減)と減少したが、営業利益は固定資産売却益を計上したことなどにより、8,793百万円(191.3%増)となった。板金部門では、景気悪化の影響を受けにくいアフタービジネスの販売の落ち込みは小幅にとどまったものの、高価格帯の高速パンチ・レーザ複合マシン等を中心にマシンの販売が減少したことで、売上収益は33,714百万円(22.9%減)となった。微細溶接部門では、レーザ溶接システムの販売が医療機器向け等で拡大したものの、レーザ溶接機、抵抗溶接機の販売が減少したことで、売上収益は5,092百万円(22.8%減)となった。

<金属工作機械事業>

 受注高は8,740百万円(42.7%減)、売上収益は8,559百万円(39.9%減)と減少し、296百万円の営業損失(前年同期は営業利益1,523百万円)となった。切削部門では、売上構成比が高い消耗品であるブレードの販売は小幅縮小となったが、マシンの販売が大幅に減少し、売上収益は5,435百万円(35.3%減)となった。プレス部門では、自動車関連向けに拡販を行っておりましたサーボプレスの販売を中心に減少し、売上収益は2,403百万円(42.5%減)となった。研削盤部門においても金型業界向けを中心に販売が減少し、売上収益は720百万円(56.5%減)となった。

■地域別状況

 日本:板金部門では、5G関連投資などにより通信関連や配電盤・制御盤向け等の需要増は見られたものの、他の業種においては総じて設備投資の先送りが見られたことから、売上収益は19,008百万円(26.0%減)となった。

 北米:設備投資意欲の大幅減により減収となったが、医療機器関連向けや通信関連向けにおいて需要増が見られました。また自粛反動のリベンジ消費の影響やウェブセミナーやバーチャルデモ加工を含むリモートでの販売活動が奏功したこともあり、減少幅が小さく推移したことで、売上収益は12,487百万円(18.8%減)となった。

 欧州:ロックダウン(都市封鎖)の影響もあり、主要なマーケットであるフランスやイタリア、ドイツで大きく販売が落ち込んだことで、売上収益は7,877百万円(38.7%減)となった。

 アジア他:中国では、板金部門では通信機器向けの需要増もあり、増収となったが、微細溶接部門では減収となり、販売が低調に推移した。またロックダウンの続いたインドなどの大幅減収もあり、売上収益は8,310百万円(24.1%減)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 連結業績予想については、現時点では2020年5月20日に公表した下記の予想値に変更はない。

 売上収益225,000百万円(前期比29.7%減)、営業利益6,000百万円(82.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益3,000百万円(87.2%減)。

 アマダの2021年3月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算説明資料

 

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