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アイダエンジニアリング、4~6月売上は34%減の106億円

 アイダエンジニアリングが8月7日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高については、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業・サービス活動の制限により受注が減少し、9,004百万円(前年同期比47.5%減)、受注残高は42,546百万円(前年度末比3.5%減)、売上高は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業・サービス活動の制限や生産工場の操業停止・縮小による生産・出荷の延期等の影響大きく、10,559百万円(前年同期比34.0%減)となった。

 利益面では、減収により営業利益が179百万円(83.7%減)、経常利益は231百万円(81.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は工場の操業停止・縮小に伴う特別損失計上等により140百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益860百万円)となった。(数値表記は原文尊重)

 4~6月期における世界経済は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響で大きく落ち込んだ。経済活動は回復しつつあるものの、依然として新型コロナウイルスの感染は収まっていないうえに、貿易摩擦や米中対立等、先行きは不透明感が強まっている状況。

 鍛圧機械製造業界は、国内、海外とも受注が減少し、4~6月期の受注は前年同期比46.9%減の19,360百万円(一般社団法人日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。

 アイダエンジニアリング2021年3月期第1四半期データ

■セグメント業績(カッコ内は前年同期比)

 日本: 新型コロナウイルス感染拡大に伴う営業活動の制限や生産・出荷の延期等によりプレス機械売上が減少し、売上高は8,219百万円(27.6%減)となり、セグメント利益は減収等により264百万円(65.6%減)となった。

 中国: 感染収束により工場の稼働は正常に戻ったため、売上高は若干の減少に留まり1,401百万円(12.4%減)となった。セグメント利益は原価率の改善等により46百万円(20.7%増)となった。

 アジア: 営業・サービス活動の制限や工場の稼働停止に伴う生産延期の影響等によりプレス機械やサービス売上が減少し、売上高は1,403百万円(36.4%減)となり、セグメント利益は減収等により10百万円(96.7%減)となった。

 米州: 営業・サービス活動の制限の影響等でプレス機械やサービス売上が減少し、売上高は1,816百万円(40.5%減)となり、セグメント利益は減収等により54百万円(51.0%減)となった。

 欧州: 工場の稼働停止に伴う生産の延期やサービス活動制限の影響等によりプレス機械やサービス売上が減少し、売上高は1,043百万円(62.9%減)となり、セグメント損益は減収等により115百万円の損失(セグメント損失66百万円)となった。

■2021年3月期の連結業績予想

 前回の決算発表時に未定としていた2021年3月期の連結業績予想については、売上高610億円(11.8%減)、営業利益33億円(46.5%減)、経常利益34億円(47.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益(47.8%減)とした。

 アイダエンジニアリングの2021年3月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算説明資料

 

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