このような経済状況は物流機器業界にとっても影響は深刻であり、4月及び5月の2か月は、同社グループにおいても、いち早く経済活動を再開させた中国地域を除き、受注活動や保守サービスの提供もままならない状況となった。6月に入り、各国の経済活動再開の動きもあり、やや市場に上向き気配が感じられたものの、力強い回復基調には至っていない。
■セグメント業績
<国内事業>
国内事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大阻止のための緊急事態宣言による経済活動の停滞が影響し、売上高は383億8千7百万円(前年同期比9.2%減少)となった。売上高減少による利益減少を業務効率化及び固定費削減で補いきれず、セグメント損失は、7億4千3百万円(前年同期1億1千2百万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は4億4千万円(前年同期比65.9%減少)となった。
<海外事業>
海外事業は、国内事業と同様、新型コロナウイルス感染症の拡大阻止のためのロックダウン等による経済活動の停滞が影響し、昨年7月に買収した米国販売会社Equipment Depot, Inc.の新規連結寄与があったものの全地域で売上を減じ、売上高は521億4千9百万円(前年同期比16.9%減少)となった。国内事業と同様、売上高減少による利益減少を業務効率化及び固定費削減で補いきれず、セグメント損失は、4億1千万円(前年同期22億4千1百万円の利益)となった。
なお、のれん等償却の影響を除くと、セグメント利益は5億9千7百万円(前年同期比81.7%減少)となった
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
連結業績予想については、2020年5月11日の「2020年3月期 決算短信」で発表したとおり、新型コロナウイルス感染症による今後の影響を合理的に算定することが困難であるため、記載していない。今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示する予定。
第1四半期決算説明資料(2020年8月28日追加)