「TSZシュレッダ」は、主にリサイクル事業やスクラップ事業向けに開発したもので、雑品スクラップから鉄や銅、アルミなどの有価物をリサイクルする過程において、分離・回収をしやすくするために細かく破砕するための機械。
自社開発したグレート(小さな開口を格子状に設けた部品)を用いた独自の破砕技術により、異なる素材が結合している雑品スクラップを細かく破砕して高精度で分離することが可能なため、後工程の有価物の選別および回収効率を上げることができる。破砕機内に破砕能力を超える過大な金属塊などの異物が混入した際には、破砕室内から速やかに排出する機構を標準装備しているため、機械の損傷を抑制する。また、ケーシングの開閉構造を2種類設けたことで摩耗部品の交換やメンテナンスがしやすく、作業負担や時間の削減に貢献する。
今後、旺盛となるリサイクル市場のニーズに合わせて「TSZシュレッダ」のラインナップを拡充する予定。
雑品スクラップは、処理に手間がかかることから大半が中国に輸出されていたが、中国側の輸入規制により国内でリサイクル処理をする必要性が出てきてきた。また、環境保護や持続可能な社会の実現に向けて、各種法規制が強化されたことで、国内リサイクル市場における雑品スクラップを処理する機械の需要増加が見込まれている。
アーステクニカは、積極的にリサイクル技術の開発に努め、優れた環境関連機器の提供を通じて、資源循環型社会に貢献していく。
<TSZシュレッダの仕様>
型式名:TSZ 7-700
電動機:75~90kW
処理能力:1~1.2t/h (※原料性状によっては大きく変動する)
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