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クラレ、米国カルゴン・カーボン社で活性炭生産設備を増設、世界的な需要拡大に対応

・年産25,000トンの生産設備を増設

 ㈱クラレ(本社:東京都千代田区)の米国子会社Calgon Carbon Corporation(以下、カルゴン・カーボン社)は6月25日、活性炭の世界的な需要拡大に対応するため、米国ミシシッピ州パールリバー工場において生産設備を増設することを決定したと発表した。

■生産設備増設の背景

・活性炭は、瀝青炭やヤシ殻などを原材料として加工した、表面に微細孔を持つ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によって、さまざまな用途に使用されている。

・カルゴン・カーボン社はクラレが2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップメーカーで、使用済み活性炭の再生事業においても、世界有数の地位を占めている。

・活性炭は、近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用されており、特に米国では水質汚染物質の除去など飲料水分野における活性炭の需要が拡大している。

・今回、米国ミシシッピ州パールリバー工場において活性炭生産設備を増設することで、グローバルに安定した活性炭の供給体制を拡充するとともに、環境問題へのソリューションを提供していく。

・クラレ炭素材料事業部とカルゴン・カーボン社の統合プロセスを推進し、両社それぞれが持つ技術や用途開発力の融合によるイノベーションの創出など、さらなるビジネスの拡大を目指す。

 クラレグループは、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた2018年~2020年度の3ヵ年の実行計画として、中期経営計画『PROUD 2020』を推進している。クラレは、今後も将来の安定した事業ポートフォリオ構築を目指し、成長事業への投資を継続して実施していく。

画像:カルゴン・カーボン社 米国ミシシッピ州 パールリバー工場

<生産設備増設の概要>

場所:米国 ミシシッピ州

生産能力:瀝青炭ベース活性炭 年産25,000トン

投資金額:約185百万ドル (約204億円、110円換算)

稼働時期:2022年末予定

<Calgon Carbon Corporation 概要>

社名:Calgon Carbon Corporation(カルゴン・カーボン)

本社所在地:米国ペンシルベニア州ピッツバーグ

代表者:Stevan R. Schott(CEO)

設立年:1942年(2018年3月買収)

資本金:618,000 USD(クラレ100%)

主な事業内容:活性炭および水処理機器の製造・販売

 ニュースリリース

 

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