・大阪に設置したコックピットから名古屋に設置したタワークレーンの操作を実現
タワークレーンのオペレータは、作業時にはタワークレーン頂部に設置された運転席まで最大約50mを、梯子を使って昇降する必要がある。また、一旦席に着くと作業開始から終了まで、高所の運転席に1日中拘束されることになる。そのため、オペレータへの身体的負担の軽減や作業環境の改善に対する”働き方改革”に向けた取組みが求められていた。これに対し、当該システムを用いて地上にコックピットを配置すれば、作業事務所や遠隔地のコントロールセンターなどで、場所に捉われずタワークレーンの操作が行えるようになる。また、同一箇所に複数のコックピットを配置できることから、多数の若手オペレータに対して、熟練オペレータ1名による指導教育も行え、熟練から若手への技術伝承ならびに若手の技量向上の一助にもなる。
両社は、2020年9月までに両社作業所において、諸官庁との協議を行いながら試適用を繰り返し、コックピットの増産及びタワークレーンへの本システム搭載を進め、2020年度中に本格的な運用を目指していく。
併せて、アクティオは、自社保有のタワークレーンに対して当該システムを順次導入し、カナモトは、コックピットおよび通信システムのレンタル運用保守を担当する。
今後、建設業界全体の更なる生産性向上や魅力向上を目指し、4社共同でタワークレーンのみならず様々な工事用機械への適用拡大に向け、同システムの開発を進めていく。
なお、開発は、鹿島建設と竹中工務店の技術連携の一環として行っている「遠隔操縦システム」の開発項目。
ニュースリリース(鹿島建設)
ニュースリリース(竹中工務店)