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荏原環境プラント、ハイボットと資本業務協定を締結

 ㈱荏原製作所グループの荏原環境プラント(本社:東京都大田区)は5月28日、㈱ハイボット(本社:東京都品川区)の第三者割当増資を引き受け、同社との資本業務協定を締結したと発表した。

 荏原は中期経営計画「E-Plan2022」において、マーケットインの視点でグローバルに社会のニーズをとらえ、荏原の技術を活かした顧客へのソリューション提供を実現するため、新規事業の創出や既存事業の強化に取り組んでいる。新規事業の創出にあたっては、社外研究機関やベンチャーを含む他企業との連携、出資・買収などの手段も積極的に検討を進めている。

 ハイボット社は、狭小部位を走行する小型ロボットに関する先進的な技術を有している。荏原環境プラントとハイボット社は、水浸超音波探傷センサを搭載した小型走行型ロボット「SQUID(スクイッド)」を共同で開発した。

 SQUIDは、ボイラ水管の管寄せ配管の点検口から投入し、測定対象の水管まで走行移動させた後、センサを水管へ挿入し、ボイラ水管の厚さを内側から自動連続測定するロボット。2019年12月に、ボイラ水管の厚さ測定の実証実験に成功。これにより、ボイラ水管の一部を切断するといった準備作業が解消され、作業時間の短縮及び資機材の削減によって、作業員の安全性向上と廃棄物削減の両立を実現する。

 この実証実験の成功を踏まえ、荏原とハイボットは、今後、ボイラ水管の点検・維持管理業務領域において、同ロボットを活用した、点検計測作業の効率化、取得データを用いた高精度な寿命予測診断などの点検サービス、RaaS(Robot as a Service)を行っていく。

 今回の資本業務協定の締結を通じて、国内外に延べ400施設を超える豊富な固形廃物処理施設納入 実績のある荏原と高度なロボット開発技術を保有するハイボットは、RaaSに関する連携強化を図る。これを通じて、固形廃棄物処理施設等の社会インフラ施設において、更なる安全、安定、安心な施設運営を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 ニュースリリース(荏原環境プラント)

 ニュースリリース(ハイボット)

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