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大王製紙、約60億円投じ三島工場に衛生用紙の生産設備増設・・・ペーパータオルの需要増に対応

 大王製紙 は5月27日、衛生用紙製品のトップメーカーとして市場の拡大及び顧客のニーズに対応し、衛生用紙製品の国内での供給力を強化するため、三島工場 (愛媛県四国中央市)に衛生用紙生産設備を増設すると発表した。具体的には、約60億円を投じてペーパータオル原紙を生産する抄紙機及び加工設備を増設、2021年7月から営業運転を開始する。これにより生産能力は月産約1,500トンが増える。

■ペーパータオル原紙生産設備増について

 今回増設する設備は、需要が拡大しているペーパータオルの安定供給を強化するためのもの。これらの設備増強により、構造改革をさらに加速せるとも、需要が拡大し多様化する国内外の市場ニーズ に対応できる体制とする。

 国内のペーパータオル市場は、年々堅調な需要の伸長が予想されている。大王製紙はこれまで商業施設や外食産業、医療福祉施設等の法人向けを中心に販売を進めてきた。また 、新型コロナウィルス感染拡大による衛生面の意識向上、人々の生活様式の変化に伴い、家庭内での消費が増えており、今後一層の販売増を見込んでいる。

 この様な需要増に対応していくため、今回、競争力のあるパルプを活用できる三島工場に生産設備を設置することで、法人向けに加えて、一般家庭向けペーパータオルの安定供給体制をさらに強化していく。

■川之江工場の衛生用紙産設備増背景について

 大王製紙は、現在取り組んでいる第 3次中期事業計画において、「紙・板紙事業とホーム&パーソナルケア事業を横断した抜本的な構造改革」を戦略テーマに掲げ、三島工場の競争力のあるパルプを、国内外で需要が伸長している段ボール原紙やクラフト紙、衛生用紙へと活用していくことを推進している。

 2018年10月には、大王製紙川之江工場にティシューペーパー、トイレットペーパを生産する1号抄紙機・加工設備が稼働したが、生活様式の変化に伴うローションティシュー等の付加価値商品等の需要増により、既に生産・販売余力がなくなっている。先に公表した 2021年10月稼働予定の川之江工場 2号抄紙機は、衛生用紙の安定供給を一層強化するもの。

<計画概要>

生産品種:ペーパータオル

生産能力増:月産約1,500トン

設備投資額:約60億円

設置場所:愛媛県四国中央市((大王製紙三島工場)

営業運転開始:2021年7月

 ニュースリリース

 

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