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鹿島、コマツと共同開発の世界初ハイブリッド型トンネル掘削機“NATBM”が順調に掘進中

・黒部川電力新姫川第六発電所建設工事の導水路トンネルに初適用

 鹿島は5月27日、コマツと共同開発したトンネル掘削機NATBM(ナトビーエム®)が、鹿島が施工する黒部川電力新姫川第六発電所建設工事(新潟県糸魚川市)の導水路トンネルに初適用され、掘進が順調に進んでいると発表した。

  NATBMは、トンネル施工において高速掘進が特長の「TBM」と、地質が複雑な日本の地山に柔軟に対応可能な「NATM」の、各々優れた機能を兼ね備えた世界初のハイブリッド型トンネル掘削機。適用された導水路トンネルは全長が約4kmで、TBMでの掘進区間が約3.8km、NATM区間が約0.2km。TBM区間は本年1月に掘進を開始し、現在1.3km地点を掘進中。

■NATBMの特長

1.TBMからNATMへのモードチェンジが1.5日で可能

2.TBM本体がテレスコピック構造で伸縮可能なため後退機能を有し、NATMモードへの切替時にマシン前方に掘削作業スペースのスムーズな確保が可能

3.NATMモード時、掘削機先端に設置した脱着式のコンクリート吹付け機や削岩機により、早期に支保を構築しながら安全・確実な掘進が可能

<工事概要>

工事名:新姫川第六発電所新設工事のうち土木工事(Ⅱ工区)

工事場所:新潟県糸魚川市大字山之坊、大字小滝地内

発注者:黒部川電力株式会社 (出資会社 北陸電力50%・デンカ50%)

施工者:鹿島・佐藤特定建設工事共同企業体

工期:2017年7月~2022年10月

工事諸元:TBMトンネル(φ4,750mm、L=3,718m)他

 ニュースリリース

 

 

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