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クボタ、オランダのスタートアップ企業Aurea Imaging社と実証実験を開始

 ㈱クボタは5月11日、オランダのスタートアップ企業「Aurea Imaging」(以下Aurea社)との1年間の戦略的提携を結んだと発表した。クボタの持つ機械の技術と、Aurea社の技術を組み合わせた果樹栽培システムの自動化の実現性について、実証実験を進めてきた。

 クボタは、社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として、昨年6月に「イノベーションセンター」を立ち上げた。各地域のニーズにきめ細かく対応するため、現在は日本とオランダの2か所に設置されている。

 農業の中でも果樹栽培はこれまで機械化が進んでおらず、今後成長が期待される分野。クボタはこれまでに果樹栽培における先端技術を持つスタートアップ企業、3社(米国企業)への出資を決定している。

 Aurea社はオランダのスタートアップ企業。ドローンやIoTセンサーで入手したデータにAIを組み合わせることで、果樹園などにおける収量予測や土壌マップ作成などのサービスを手掛けている。またドローンのマッピングサービスで豊富な実績を持ち、ドローンによる情報収集の世界的なネットワークを築いている。

 クボタとAurea社は、Aurea社のサービスのさらなる発展に向け、共同で1年間の実証実験を行うことを決定した。Aurea社の持つ高度なセンシング技術と、クボタの果樹園向け農業機械は補完関係にあり、これらを融合させて欧州における果樹栽培システムの自動化の実現可能性を検証する。この提携を通じて将来的には、クボタが注力する果樹栽培分野において、トータルソリューションを提供できることをめざしている。

<Aurea社>

社名:Aurea Imaging(アウレアイメージング)

会社設立:2014年

所在地:ユトレヒト、オランダ

事業内容:ドローンやIoTセンサーで入手したデータにAIを組み合わせ、果樹園などにおける収量予測や土壌マップを作成するなどのサービスを提供

【参考:これまでに出資したスタートアップ企業】

社名:FarmX, Inc.(ファーム エックス 株式会社)

会社設立:2014年11月

所在地:米国カリフォルニア州

事業内容:灌漑自動化並びに作物の生育環境最適化、収量最大化のための一体型プラットフォームサービスの提供

社名:Abundant Robotics, Inc.(アバンダント ロボティクス株式会社)

会社設立:2016年

所在地:米国カリフォルニア州

事業内容:リンゴの自動収穫ロボット開発及び、収穫作業請負サービス

社名:Advanced Farm Technologies, Inc.

会社設立:2018年

所在地:米国カリフォルニア州

事業内容:イチゴの自動収穫ロボット開発及び、収穫作業請負サービス

 ニュースリリース

 

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