■特別損失の計上について
連結子会社であるKATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.は、同社グループのグローバル機種の生産拠点として2016年に操業を開始した。しかし、主要販売先であるASEAN及び中東地域において、中国メーカーが台頭してきたことにより販売競争が非常に激しくなった状況等を踏まえ、事業計画を見直した結果、当初の計画を達成することが困難となったため減損損失4億1,200万円を計上することになった。
■業績予想の修正について
2020年3月期((2019年4~20年3月)連結業績の修正予想は、売上高778億円(前回予想:800億円)、営業利益△2億8,000万円(同:3億5,000万円)、経常利益△4億4,000万円(同5,000万円)、親会社株主に帰属する当期純利益△13億3,000万円(同:6億円)になる見込み。
修正の理由:新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、連結子会社である中国の加藤(中国)工程机械有限公司が、政府主導による操業規制等により工場の生産及び販売活動を停止した。この影響により、中国での年間需要の大半を占める春節明けの販売が剥落したため、売上高及び利益は前回予想値を下回る見込みとなった。なお、現時点において加藤中国は操業を再開している。
また、国内の建設用クレーンにおいて、販売台数は増加したものの価格競争の厳しい小型・中型機種が中心であり、利益率が前回予想値よりも悪化する見込み。さらに、上記の特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な減益を見込んでいる。
期末配当については、前回公表した1株当たり配当金額(15.00円)を変更しない予定。