2019年度における世界経済は、米中貿易摩擦、英国のEU 離脱問題など懸念材料がありつつも緩やかな回復傾向にあったが、年明け以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行により急激に失速した。我が国経済も、厳しい輸出環境の中で全体的には回復基調にあったが、世界経済と同様に、年度末にかけて大幅に下押しされる状況となった。
<2019年度決算の概要>
売上収益は、パワー部門と航空・防衛・宇宙部門が増加したものの、インダストリー&社会基盤部門が減少したことにより、前年度並みの 4 兆 413 億円となった。
事業損益は、パワー部門が増加したものの、航空・防衛・宇宙部門で SpaceJet 関連資産の減損損失を計上したことなどにより、前年度から 2,301 億円悪化して 295 億円の損失、税引前損益も前年度から 2,277 億円悪化して 326 億円の損失となった。
<2020 年度の業績見通し>
2020 年度の業績は、売上収益3 兆 8,000 億円、事業利益 0 円、税引前利益 0 円、親会社の所有者に帰属する当期利益 0 円の見通し。
(未確定外貨に係る円の対ドル、ユーロの為替レートの前提は、1ドル 110 円、1ユーロ 120 円)