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建設機械出荷、2020年3月は17.6%減の2,477億円、8カ月連続の減少

・2019年度は10.9%減の2兆5,010億円、3年振りの減少

 日本建設機械工業会が4月30日に発表した2020年3月の建設機械出荷金額によると、内需は0.6%増加の1,244億円、外需は30.3%減少の1,233億円、総合計では17.6%減少の2,477億円となった。その結果、内需は2カ月連続の増加、外需は8カ月連続の減少となった。総合計では8カ月連続の減少となった。同時に発表した、2019年度の出荷金額は、前年度比10.9%減少の2兆5,010億円となった。

■3月の内需は0.6%増の1,244億円、2カ月連続の増加

 内需について機種別に見ると、トラクタ1.7%増加の136億円、ミニショベル8.7%増加の99億円、建設用クレーン6.4%増加の326億円、道路機械61.6%増加の50億円、トンネル機械6億円の5機種と補給部品7.0%増加の119億円が増加し、内需全体では0.6%の増加となった。

■3月の外需は30.3%減の1,233億円、8カ月連続の減少

 外需について機種別に見ると、コンクリート機械63.5%増加の1億円は増加したものの、その他9機種と補給部品が減少した。地域別に見ると、中近東が3ヶ月連続で増加したものの、その他8地域が減少し、外需全体では30.3%の減少となった。

■2019年度は10.9%減の2兆5,010億円、3年振りの減少

 2019年度の建設機械出荷金額は、総合計は10.9%減少の2兆5,010億円で3年振りの減少となった。内需は2.8%増加の1兆2 00 億円、外需は18.4%減少の1兆4,810億円となり、内需は2年連続の増加、外需は3年振りの減少となった。

■2019年度内需は2.8%増の1兆200億円、2年連続の増加

 内需について機種別に見ると、油圧ショベル4.5%増加の2,826億円、建設用クレーン3.8%増加の1,986億円、道路機械12.4%増加の402億円、コンクリート機械9.2%増加の309億円、油圧ブレーカ圧砕機0.5%増加の206億円、その他建設機械3.2%増加の742億円の6機種と補給部品5.1%増加の1,245億円が増加し、内需全体では2.8%の増加となった。

■2019年度外需は18.4%減の1兆4,810億円、3年振りの減少

 外需について機種別に見ると、ミニショベル0.2%増加の231億円、建設用クレーン1.6%増加の852億円、コンクリート機械38.4%増加の13億円、基礎機械13.0%増加の48億円の4機種が増加したものの、トラクタ27.3%減少、油圧ショベル22.5%減少など5機種と補給部品が2桁減少した。

 地域別に見ると、アジア、中国、オセアニア、中近東(含エジプト)、欧州、アフリカ、北米、中南米、CISその他東欧の全9地域が減少し、外需全体では18.4%の増加となった。

■油圧ショベルの2020年3月国内出荷台数は4.9%減の3,131台

 2020年3月の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ1,204(前年同月比4.1%増加)、油圧ショベル3,131台(同4.9%減少)、ミニショベル3,093台(同3.2%減少)、クローラクレーン77台(同22.2%増加)、ラフテレーンクレーン258台(同14.9%減少)、アスファルトフィニッシャ41台(同12.8%減少)――となった。

■油圧ショベルの2019年度国内出荷台数は5.3%増の25,123台

 また2019年度累計によると、ホイールローダ13,003台(前年度比3.4%減少)、油圧ショベル25,123台(同5.3%増加)、ミニショベル28,098台(同6.7%減少)、クローラクレーン431台(同2.3%減)、ラフテレーンクレーン1,667台(同2.6%増加)、アスファルトフィニッシャ476台(同3.4%減)となった。

 そのほか、トラック搭載型クレーンは15,331台(前年度比3.6%減少)、高所作業車15,824台(同3.5%減少)、締固め機械(ローラ)は5,698台(同4.3%増加)――となった。

 3月度建設機械出荷金額統計ニュースリリース

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