新型コロナウイルスの影響は中国では収束の動きが見られる一方、欧米、日本、アジアでの感染拡大により世界的な経済環境に影を落としている。そのような状況の下、ナブテスコグループの第1四半期の業績は、国内需要を中心に堅調に推移した一方、中国での油圧機器や鉄道車両用機器では、新型コロナウイルスの影響により一時的な需要の停滞や生産の遅れがみられた。
■セグメント別概況
<コンポーネントソリューション事業>
精密減速機は、米中貿易摩擦等による設備投資の抑制が継続し、売上高は前年同期並みとなった。油圧機器は、中国春節後の需要期に、新型コロナウイルスの影響により需要が停滞したことに加え、東南アジア市場でも需要の低迷が続き、売上高は前年同期比減収となった。
<トランスポートソリューション事業>
売上高は同0.7%増の188億6,200万円、営業利益は同28.3%増の16億6,600万円となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
売上高は同2.8%減の202億900万円、営業利益は同10.9%増の24億2,300万円となった。
自動ドア事業は、国内の建物用ドアの需要が堅調に推移したものの、3月以降新型コロナウイルスの影響による海外市場での需要停滞により、売上高は前年同期並みとなった。
<その他>
売上高は同6.0%増の39億3,400万円、営業利益は同13.4%減の4億4,500万円となった。
包装機は海外向けが堅調だったものの、新型コロナウイルスの影響による国内での据付け遅れがみられ、売上高は前年同期並みとなった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のなか、現時点ではナブテスコグループの業績への影響が不透明であることから、適正かつ合理的な業績予想の算出が困難な状況。そのため、2020年2月7日発表の業績予想及び配当予想を据置き、修正が必要となった場合には速やかに開示する。