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ナブテスコ、20年1~3月売上は2.4%減の686億円

 ナブテスコが4月30日に発表した2020年12月期第1四半期(1~3月)連結業績によると、売上高は前年同期比2.4%減の686億1,600万円、営業利益は同33.0%増の81億8,400万円、税引前四半期利益は同10.5%増の81億6,200万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同24.9%増の51億円となった。

 新型コロナウイルスの影響は中国では収束の動きが見られる一方、欧米、日本、アジアでの感染拡大により世界的な経済環境に影を落としている。そのような状況の下、ナブテスコグループの第1四半期の業績は、国内需要を中心に堅調に推移した一方、中国での油圧機器や鉄道車両用機器では、新型コロナウイルスの影響により一時的な需要の停滞や生産の遅れがみられた。

 ナブテスコ2020年第1四半期データ

■セグメント別概況

<コンポーネントソリューション事業>

 売上高は同5.3%減の256億1,100万円、営業利益は同3.5%減の38億9,800万円となった。

 精密減速機は、米中貿易摩擦等による設備投資の抑制が継続し、売上高は前年同期並みとなった。油圧機器は、中国春節後の需要期に、新型コロナウイルスの影響により需要が停滞したことに加え、東南アジア市場でも需要の低迷が続き、売上高は前年同期比減収となった。

<トランスポートソリューション事業>

 売上高は同0.7%増の188億6,200万円、営業利益は同28.3%増の16億6,600万円となった。

 鉄道車両用機器は、新型コロナウイルスの影響により中国の顧客およびナブテスコの生産に遅れが生じ、売上高は前年同期比減収となった。航空機器は、民間航空機向けの需要が減少し、売上高は前年同期比減収となった。商用車用機器は、国内市場向けが堅調に推移したものの、東南アジア需要の停滞により売上高は前年同期比減収となった。舶用機器は、前期から続く新造船向け需要が堅調に推移したものの、新型コロナウイルスの影響によりMRO(Maintenance,Repair, Overhaul)需要が停滞し、売上高は前年同期並みとなった。MROを主要事業とするその他子会社が好調に推移し、売上高は前年同期比増収となった。 

<アクセシビリティソリューション事業>

 売上高は同2.8%減の202億900万円、営業利益は同10.9%増の24億2,300万円となった。

 自動ドア事業は、国内の建物用ドアの需要が堅調に推移したものの、3月以降新型コロナウイルスの影響による海外市場での需要停滞により、売上高は前年同期並みとなった。

<その他>

 売上高は同6.0%増の39億3,400万円、営業利益は同13.4%減の4億4,500万円となった。

 包装機は海外向けが堅調だったものの、新型コロナウイルスの影響による国内での据付け遅れがみられ、売上高は前年同期並みとなった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のなか、現時点ではナブテスコグループの業績への影響が不透明であることから、適正かつ合理的な業績予想の算出が困難な状況。そのため、2020年2月7日発表の業績予想及び配当予想を据置き、修正が必要となった場合には速やかに開示する。

 ナブテスコの2020年12月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算説明資料

 

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