Moog Inc.（ムーグ、米国ニューヨーク州イーストオーロラ）は4月24日、2020年9月期第2四半期（2020年1～3月）及び第2四半期累計（2019年10月～20年3月）の業績を発表した。
以下、リリースと補足資料より抜粋。
■第2四半期のハイライト
・売上高は前年同期比6％増の7億6,500万ドル（約842億円、110円換算）
・営業利益率は、前年の10.8％から11.0％に増加
・希薄化後の1株当たり利益は1.48ドルで、前年から26％増加
・19.2％の実効税率。
・営業活動による3,900万ドルのキャッシュフロー
■2020年度の見通し
第2四半期後半に、パンデミックに関連するビジネスの混乱が会社の事業に影響を及ぼし始めました。これらの状況の範囲と期間に関するかなりの不確実性、およびそれらが事業に与える影響を考慮して、当社は以前に提供された2020年度のガイダンスを一時停止しています。
▽ビジネスの圧力に対処し、流動性を維持するために取られてきた措置には、
・配当金支払いを一時的に停止する。
・自社株買い活動を一時的に停止する。
・設備投資を最小限に抑える。
・裁量による支出の削減。
・雇用と給与凍結を実施する。
・予想される顧客の需要に沿うように会社のリソースと入荷する在庫を調整する。
・キャッシュフローのタイミングを最適化する。
・ベンダーの資金調達プログラムの実施。
■CEOコメント
会長兼CEOのJohn Scannell（ジョン・スキャネル）は次のように述べています。
「私たちは前例のない時期に自分自身を見つけます。COVID-19のパンデミックは、私たち一人一人に深く個人的な影響を与えています。みなさんご自身とご家族の皆さん、お世話になっております。このような困難な状況では、私たちはビジネスが利益のための力でなければならないことを信じています。私たちの優先事項は明確です。 何よりもまず、従業員とその家族の健康と安全、そして2番目に、お客様のニーズを満たし、それによって会社の経済的幸福を確保することです。私たちは世界的な経済混乱に直面しており、すべての利害関係者に価値を生み出すために懸命に取り組むことは、今まで以上に重要になっています。 私たちの従業員はその機会に立ち上がっており、私は彼らの献身と献身に謙虚になっています。」
■第2四半期のセグメント業績果
民間航空機の収益は変わらず、1億6,600万ドルでした。ボーイングOEMの売上は、787の売上増加により、6,500万ドルとやや増加しました。エアバスの3800万ドルの売上は13％減少し、A350の出荷が減少しました。商用アフターマーケットの売上は、複数のプログラムにわたる活動により7％増加しました。
宇宙および防衛セグメントの売上高は、前年同期比17％増の1億9,300万ドルでした。国防総省とNASAの打ち上げ用ロケットプログラム、および衛星エンジンにより、7400万ドルの宇宙売上高は38％増加しました。防衛の売上高は、ミサイル、車両、海軍の製品ラインの増加により、7％増の1億1,900万ドルとなりました。
産業システムセグメントの売上高は、2億3,100万ドルで、昨年の第2四半期に比べてわずかに減少しました。ドイツを拠点とするGATの買収のおかげで、エネルギー市場の売り上げは23％増加しました。非常に好調なIVポンプの売上により、医療市場の売上は12％増加しました。9％減の産業オートメーション製品と18％減のシミュレーションおよびテスト製品の売上減少は、第4四半期の中国の需要の低迷に関係していました。
総バックログは26億ドルで、12か月の統合バックログは18億ドルで、前年から10％増加しました。
Scannell（スキャネル）氏は次のように結論付けた、
「全体として、第2四半期は非常に堅調で、パンデミックの影響は四半期後半に当社の事業に影響を与え始めただけでした。今後の展望として、短期的な課題を乗り越えるためには、市場全体の多様性と強力なバランスシートが鍵となりますが、フランチャイズの強さとビジネスへの基本的なアプローチは、継続的な長期的な成功の基盤です。」
■Moog Inc.について
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。