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プライメタルズテクノロジーズ、中国の HBIS 石家荘鋼鉄向け線材圧延機を受注

・製品の高品質化に向けて寸法公差と機械的性質を改善

・太径線材のための熱加工圧延

・2020 年末に稼働開始予定

 プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies:PT社)は4月7日、環境規制への適合と生産性の向上を目 指す中国の HBIS 石家荘鋼鉄有限責任公司(以下、HBIS 石家荘鋼鉄)より、河北省石家荘市のプラント 向けに線材圧延機を受注したと発表した。同プラントは現在、環境保護規制に従って石家荘市の郊外へ移転中 ですが、移転先のプラントに太径線材の熱加工制御圧延用として、生産能力の高いモルガン仕上げ圧延 機(Morgan Reducing Sizing Mill :RSM)技術が導入されることになっている。稼働開始は 2020 年 内の予定。

 新プラントでは、寸法公差と機械的性質が改善された高品質な炭素鋼製品の生産が可能になる。こ の圧延設備は、250“V”仕上げ前圧延機、680 シャー、8 スタンドの 250/230 モルガン・ビー・ノー・ ツイスト圧延機(Morgan Vee No-Twist Mill)、250/150 仕上げ圧延機「RSM」、ピンチロール/レイ ングヘッド(Pinch Roll/Laying Head)、11 ゾーンのモルガン・ステルモア・コンベヤー(Morgan Stelmor Conveyor)、および連続整形ステーションが含まれ、高速で線材を生産する。圧延機の出側 速度は毎秒 115 メートルに設計されており、プラントの年産能力は 40 万トン。構造用合金鋼、軸 受鋼、バネ鋼、快削鋼、タイヤコード用鋼、溶接ワイヤ鋼、冷間圧造用(CHQ)鋼、工具鋼など、さま ざまな鋼種の 5~25 ミリメートル径の線材が、200 ミリメートル角と 150 ミリメートル角のビレットか ら製造される。

 石家荘市を本拠地とする HBIS 石家荘鋼鉄では、高級炭素鋼、バネ鋼、自動車用の軸受鋼、冷間圧造品、 溶接用ワイヤ、ワイヤロープなどが生産されている。同社は、2008 年設立の河北鋼鉄集団有限公司 (HBIS Group Co. Ltd)の一員であり、すでにPT社製の棒鋼圧延機が稼働中です(今回の移転には含まれない)。河北鋼鉄集団は、河北省邯鄲および宣化のプラントに、PT社製の線材圧延機を複数所有し ている。

 ニュースリリース

 

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