・DBO方式による浄水場等整備事業及び市内水道全施設の運転管理事業に参画
同事業は備前市が、老朽化が進む坂根浄水場及び三石第一加圧ポンプ場の更新整備に加えて、クリプトスポリジウム※等への対策強化のため、坂根浄水場に紫外線処理施設を導入するとともに、運営する水道施設等(飲料水供給施設、簡易給水施設含む)の運転管理を一つの事業として発注したもの。
※クリプトスポリジウムとは、耐塩素性病原生物の一種で飲料水等を介してクリプトスポリジウム症を発症させ 人体に悪影響を及ぼす可能性があるもの。
■事業の特徴とクボタグループの役割
紫外線処理施設の導入を含む水道施設のDBO方式の事業としては、同事業が日本初となる。同事業の整備対象である坂根浄水場は備前市の90%の地域をカバーする重要な水道施設。また、運転管理の対象となる水道施設は、市街地から中山間部・離島に至るまで広く分布しており、その浄水処理方式も膜ろ過方式から紫外線処理方式まで多岐にわたる等、同事業は重要性が高く、多様性に富んだ事業である。
クボタグループでは、浄水場及び加圧ポンプ場の土木・建築及び機械設備の設計・製作・建設工事及び、市水道施設の運転維持管理業務を担う。浄水場や管路に関する知見や技術を多く有し、「水」分野で多岐にわたる事業を手掛ける企業の強みを活かし、同事業を通じて安心な暮らしを守り、未来へつなぐ地域に寄り添った水道事業の実現に努めていく
昨今、浄水場や管路の整備をはじめとした上水市場だけではなく、下水・雨水排水と重要なインフラ施設の整備・運転維持管理において、民間活力の導入が進められている。クボタグループは、上水から下水まで様々な製品・技術・サービスを通じてカバーできる水総合メーカー。総合力を生かした水環境ソリューションで、今後もPFIやDBO等を通じた水インフラの持続・発展に貢献していく。
<事業の概要>
事業名:坂根浄水場及び三石第一加圧ポンプ場整備事業
事業内容:坂根浄水場及び三石第一加圧ポンプ場の設計・建設及び、両機場を加えた市内の全水道施設等の運転管理
事業期間:2020年3月~2026年3月
【設計・建設期間】2020年3月~2023年6月
【運転管理期間】2020年4月~2026年3月
事業方式:DBO方式(Design Build Operate)
施設能力
計画浄水量:19,400㎥/日(坂根浄水場)
計画最大送水量:7,400㎥/日(三石第一加圧ポンプ場)
契約金額:約30億円(税込)
構成員:株式会社クボタ(代表企業)、株式会社クボタ建設、東備建設株式会社、備商株式会社、東芝インフラシステムズ株式会社、株式会社NJS、クボタ環境サービス株式会社
画像:坂根浄水場完成イメージ
画像:三石第一加圧ポンプ場完成イメージ