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不二越、2020年11月期第1四半期売上は7.8%減の562.9億円

 ㈱不二越が4月2日に発表した2020年11月期第1四半期連結累計期間(2019年12月~2020年2月)の売上高は、562億9,000万円(前年同期比7.8%減)、このうち、国内売上高は299億7,300万円(同8.5%減)、海外売上高は263億1,700万円(同6.9%減)となった。利益面も売上高減少に伴う操業度の低下などにより、営業利益は22億8,300万円(同33.4%減)、経常利益は19億2,100万円(同37.4%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億3,300万円(同54.1%減)となった。

■経営成績に関する説明

 第1四半期の経営環境は、米中通商問題の影響や英国のEU離脱問題に加え、新型コロナウイルスの流行などにより世界経済が減速し、総じて厳しい状況となった。不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、国内外での新規開拓や、画期的な新商品の市場投入などによる受注・売上の確保にとり組んできた。また、中長期的な業容の拡大と、足もとの収益構造の改善に向けて、営業・開発・生産体制の強化・拡充を進めてきた。

 しかし、国内では自動車や産業機械分野で弱さが見られ、また、新型コロナウイルスの流行などで中国を中心に海外市場も減速した。

 不二越2020年11月期第1四半期データ

■セグメントの業績

 機械工具事業では、工具・ロボットを中心とした新商品の投入や工作機械の大型案件があったものの、世界経済減速の影響を受け、売上高は191億4,000万円(前年同期比7.9%減)となり、営業利益は8億6,500万円(同39.6%減)となった。

 部品事業では、自動車分野・産業機械分野での減産の影響などにより、売上高は334億5,800万円(前年同期比6.1%減)となり、営業利益は11億1,600万円(同25.3%減)となった。

 その他の事業では、原材料価格の下落に伴う特殊鋼の販売価格の引き下げなどにより、売上高は36億9,100万円(前年同期比20.6%減)、営業利益は2億8,300万円(同42.6%減)となった。

■今後の見通し

 2020年11月期の第2四半期累計期間及び通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの流行拡大に伴う業績への影響が不透明であることから、現段階では2020年1月15日発表の予想数値を据え置いている。今後、状況の進展および事業の進捗を踏まえ、適正かつ合理的な算出が可能になった段階で、修正の必要が生じた場合は、速やかに開示する。

 2020年11月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算短信(補足資料)

 

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