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FUJI、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアとデジタルエンタープライズ事業で協業

 ㈱FUJI(本社:愛知県知立市)は4月1日、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(本社:東京都渋谷区、以下SIEMENS)と日本におけるデジタルエンタープライズ事業で協業することに合意したと発表した。

 市場ニーズの多様化や製品サイクルの短期化、働き方の変化など生産現場の要求に対応するため、FUJIはこれまで、電子部品実装ロボットを中心とした自動化・デジタル化を推進してきた。統合生産システムNexim(ネクシム)を核としたM2M (マシンツーマシン)連携ソリューションや生産スケジューラ、部材ロジスティックソリューションを開発し、電子部品実装フロアのデジタル化(FUJI Smart Factory)を実現した。

 しかし、デジタル化の取り組みは実装工程にとどまらず組み立て検査工程、さらには製品設計をも含んだ、ものづくり全体の最適化を求める声が高まっている。これらの要求に応えるべく、FUJIはSIEMENSと協業し、工場全体のデジタル化を推進する。

 ものづくりのデジタル化では、仮想空間(Cyber)で生産データを取り込み、シミュレーションした生産計画を、現実空間(Physical)における実生産で差異なく実行できる「デジタルツイン」として実現するため、柔軟で効率の良い生産が可能となる。

 協業の第一歩として、FUJI岡崎工場にSIEMENSのデジタル化技術を統合したSiemens Xceleratorを導入し、電子部品実装ロボット生産のデジタル化を進めている。これにより生産スケジュールを工程単位から工場全体のシステムへと変革し、工程間在庫の削減やリードタイムの短縮を図る。

 電子基板製造向けには、SIEMENSが持つデジタルソリューションと、FUJIが持つFUJI Smart Factoryソリューションを連携させ、電子部品実装フロアはもちろんのこと、組み立て・検査工程まで含む工場全体でのデジタル化を図ると同時に、統合基幹システムERP(イーアールピー)との垂直統合も可能とする。

 FUJIは、このようなデジタルツインソリューションを2020年4月より提供する。今後もFUJIは、世界有数のロボットメーカーとして、生産現場の更なる自動化、スマートファクトリーを目指して製品開発を続けていく。

 ニュースリリース

 

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