英国のKHLグループは、北京に本拠を置くOff-Highway Research ChinaのリサーチディレクターであるSHI Yangに、中国の建設機械市場がCOVID-19の発生からどのように回復しているかを尋ねています。興味深いので、翻訳編集して紹介します。
KHL:主要な中国のOEMとの製造/生産の状況はどうですか?
SHI Yang:地元経済をサポートするのは主要メーカーであるため、これらの企業は2月の第3週に工場を再開しました。しかし、コンポーネントの生産に問題があり、まだ部分的に輸送システムがブロックされており、多くの従業員がいないため、最初の2週間の生産は低水準でした。しかし、一般的な傾向として、製造業者は3月の初めまでに生産を通常のレベルに回復しており、マスクを着用するなど、厳格なウイルス封じ込め対策が毎日採用されています。注文を満たし、4月に予想されるピークに備えるために、多くの油圧ショベル工場が24時間体制で働いています。
湖北省のOEM向けの生産はどうなっていますか?
この州には主要な建設機械のOEMはありませんが、土木機械、道路機械、移動式クレーンのエンジンのサプライヤーである東風カミンズ(DFC)など、いくつかの重要なコンポーネントサプライヤーがあります。OEMの顧客は、2月にDFCからエンジンを取得する際に問題が発生したと述べています。しかし、エンジンメーカーは2月末からなんとか生産を再開しており、これまでのところ生産能力の8割以上には回復しています。
より一般的には、エンジンやトランスミッションなどのコンポーネントの供給はどうですか? これで正常に戻りましたか?
主要OEMの生産レベルに反映されているように、サプライヤーは現在、通常の生産、または少なくともその高い割合に戻っています。ただし、エンドマーケットからの支払いが遅い場合、コンポーネントサプライヤーは支払いをより長く待たなければならない場合があります。 政府は現在、このキャッシュフローの問題を解決しようとしています。市場が勢いよく回復する場合、第2四半期または第3四半期に支払いの問題が緩和される可能性があります。
中国のディーラーの混乱は何ですか?
過去2か月間、ディーラーはキャッシュフローの不足に苦しんでいます。しかし、市場の回復、特に油圧ショベルセクターに対処するために、3月には多くの油圧ショベルディーラーが追加のスタッフを募集しています。建設活動に対する有望な方針により、ディーラーは他の業界のビジネスよりも自信があり、より良い立場にあります。
政府の支援や刺激策に関してどのように見ていますか?
いつものように、政府の投資の増加は現在、1月末以降に経済が被ったギャップを埋めるための重要なツールとして使用されています。多くの野心的な新しい計画が地方レベルで発表されました。しかし、中央政府は、高度にレバレッジされた経済の状況において、成長を回復させる必要性とリスクへのエクスポージャーを最小限に抑える要件とのバランスをとろうとしていることがわかります。中央政府は2020年の当初の目標を維持する決意を示しましたが、調整が必要になる可能性があります。これは、経済システム全体をいつ、どのように正常に戻すことができるかにかかっています。3月の前半に開催されるべきであったが、発表されていない日付に延期された議会の年次総会は、その年の、そして今後数年間の新しい戦略を明確にするはずです。
現在の状況をどのように要約しますか?
一般的な見方として、中国の建設機械業界は現在、通常の生産に戻っています。しかし、供給が回復する一方で、市場側には依然として大きな不確実性があります。国内の需要は、年の最初の2か月の低水準からの投資の加速によって牽引されますが、この需要は主に進行中のプロジェクトの影響を受けます。国が大規模な投資の別のラウンドを見るかどうか、またその方法は不確かです。輸出市場は明らかに大きな圧力にさらされており、少なくとも今年は下落が予想されます。市場はそこにありますが、通常の経済システムなしでは市場に到達することはほとんど不可能であり、業界の制御をはるかに超えています。
KHL| Access International:2020年3月31日よりより翻訳編集(興味深い記事ですので取り上げました。)