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日本機械工業連合会、「2019年度ロボット産業・技術振興に関する調査研究報告書」を発行

 日本機械工業連合会は3月25日、「2019年度ロボット産業・技術振興に関する調査研究報告書」(124頁、A4判)を発行した。

 序文より

 機械工学、エレクトロニクス、 ICT (情報通信)技術、要素技術、素材技術など幅広い技術の統合として生み出される次世代のロボット技術(RT)は、少子高齢化による労働人口の減少や、老朽インフラ・災害対応などの社会課題の解決方法の一つとして期待されています。

 最近では、従来からの製造現場におけるロボットの活躍に加え、人手不足などの課題に直面する物流施設や、警備・案内などのサービス分野、介護・医療・健康分野、社会インフラ・災害対応・消防分野、農林水産業・食品産業分野など幅広い分野でのロボットの活用が進んでいます。また、 IoT 及び AI 技術とロボット技術との融合など先進的な取り組みが進んでいます。

 当会ではロボット産業の更なる興隆の一助となるべく、2006 年度 から「ロボット大賞」表彰事業を経済産業省との共催により実施してまいりました。2016 年度 第 7 回ロボット大賞からは、総務省、 文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省が新たに共催者として加わっています

 事業の目的は、 (1)表彰によるロボット関係者のモチベーションアップ 、(2)ベストプラクティスの紹介によるロボット技術の普及、 (3)ロボットの社会実装による新社会システムの実現 、(4)研究開発高度化の促進 、 (5)人材育成の促進などですが、製造現場から日常生活まで様々な場面でロボットが活用され、ロボットによる「生活の質の向上」が実現されることを目指しています。

 「ロボット大賞」表彰は2009年度から隔年開催としています。今年度・ 2019 年度は昨年実施された第 8 回ロボット大賞と 2020年度に予定される第 9 回ロボット大賞との間の非表彰年に当たりますが、ロボット大賞審査・運営委員会を設置し、ロボット産業・技術の振興を目指しての調査研究と第 9 回ロボット大賞の成功に向けての種々の検討を行い、その結果を本調査研究報告書にまとめました。

 本報告書は、委員会の調査研究成果ですが、関係各位によるロボット産業の興隆にいささかでも貢献することができれば大変幸甚に存じます。

 最後に、委員会活動の中で、ロボット産業・技術の振興策やロボット大賞表彰事業の運営案の作成等について貴重なご意見をいただいた委員、オブザーバ各位に厚く御礼を申し上 げます。

 2020年3月

 一般社団法人 日本機械工業連合会

 会長 大宮英明

 

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