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国際協力銀行(JBIC)、理化工業(大阪府)がタイで実施する金属熱処理加工事業に融資

・成長投資ファシリティにより、中堅・中小企業による海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

 国際協力銀行(JBIC)は3月27日、理化工業(本社:大阪府、森嶋 勲社長)のタイ法人RIKA JTW HEAT TREATMENT CO., LTD.(以下、RHT)との間で、融資金額8,400千タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は「成長投資ファシリティ」のもとで、尼崎信用金庫との初の協調融資により実施されるもので、協調融資総額は1,200万タイ・バーツ相当。(1バーツは約3.28円)

 この案件は、RHTがタイのチョンブリー県で行う金属熱処理加工事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、設備の増設に充てられる。RHT向けの融資としては、2016年9月の融資に続くもの。

 理化工業は、自転車関連部品や自動車関連部品を中心とした金属材料の熱処理加工、塗装加工及び表面処理加工を行う中小企業。理化工業は、東南アジア諸国での販路拡大のため、2013年にタイの地場企業と合弁でRHTを設立し、現地に進出する日系企業のみならず、合弁相手のネットワークを活用した地場企業への販路拡大を進めている。融資は、こうした理化工業の海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

 ニュースリリース

 

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