ヤンマーのグループ会社であるヤンマーエネルギーシステム(本社:大阪市、以下YES)は3月27日、日本全国に点在する発電機などの小型分散電源をIoTで最適に制御するバーチャルパワープラント(以下、VPP)に用いる自動制御モジュールを開発したと発表した。
VPPとは、電力系統における各機器をIoTで統合的に制御し、あたかも1つの発電所のように機能させる仕組みで「仮想発電所」とも呼ばれている。大規模電源に依存した従来型の電力システムの見直しが行われる中、日本全国に点在する未活用の分散電源を有効活用し、電力需給の調整を行う仕組みとして期待が高まっている。
今回、YESは経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「バーチャルパワープラント構築実証事業」に参画し、独自開発した自動制御モジュールでアグリゲーター※からの要請に沿って、自社の発電機を自動で稼働することに成功した。
今後、YESの製品をご採用いただいているお客様を中心に自動制御のモジュールによるエネルギーサービスの提案を行い、新たな価値の提供を目指す。
※アグリゲーターとは、VPPに加入している需要家側の分散電源を統合制御し、VPP内で電力需給調整の仲介をする事業者のこと。