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月島機械、高速攪拌機の専業メーカー、プライミクスを子会社化

 月島機械は3 月26日、持株会社であるプライミクスホールディングス株式会社(兵庫県淡路市)の株式を取得し、その事業会社であるプライミクス株式会社(同)を子会社化することについて決議したと発表した。取得価額取得価格については、先方希望により非公表。

 月島機械は、「最良の技術をもって産業の発展と環境保全に寄与し、社会に貢献する」という企業理念のもと、1905 年の創業以来、晶析、蒸留、遠心分離、ろ過、乾燥、焼却といった単位操作技術をコア技術として、ろ過機や乾燥機などの産業機械や焼却炉などの環境装置を、多種多様な分野に応用・展開することで発展してきた。

 一方、プライミクスホールディングスの子会社であるプライミクスは、1927 年の創業以来、高速攪拌機の専業メーカーとして確固たるポジションを確立しており、医薬品、化学品、化粧品、食品、電池分野など幅広い分野において国内外で豊富な実績を保有している。豊富な製品ラインナップに加え、顧客の研究段階から大量生産まで一貫してサポートする攪拌ソリューションを提供している。

 プライミクスを月島機械グループに迎え入れることにより、“攪拌”という新たな単位操作技術を獲得することとなり、晶析技術の高度化による競争力の強化や、医薬品・化粧品分野におけるコンタミレス/サニタリー技術の獲得など技術領域の拡大が可能になる。特に、近年成長が見込まれる二次電池製造関連設備においては、プライミクスは電極製造の後工程である混合に強みがあり、月島機械が注力している正極材活物質などの電極材料製造設備のノウハウ補完および連携した営業展開が可能になる。

 今回の株式取得により、月島機械グループの「経営基盤の強化」および「成長戦略の推進」に関する取り組みを加速するとともに、環境・エネルギー技術で持続可能な社会に貢献することで企業価値の向上を図っていく。

<プライミクス株式会社の概要>

所在地:兵庫県淡路市夢舞台1-38

代表取締役社長:古市 尚

事業内容:液体、粉粒体の乳化、分散、混練、微粒化機器の製造、販売とシステムエンジニアリング、乳化、分散に関するハードとソフトの研究と新製品開発

資本金:80 百万円

設立年月:1927 年4 月、創業/1949 年12 月

従業員数:231名 (2020 年2 月現在)

大株主:プライミクスホールディングス株式会社(100%)

2019 年3 月期業績:売上高 8,002 百万円、営業利益 309 百万円、経常利益 287 百万円、当期純利益 183 百万円

 ニュースリリース

 

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