同プロジェクトは、レノバが主導する合同会社石巻ひばり野バイオマスエナジーが事業主体となって推進されるプロジェクトで、宮城県石巻市潮見町に出力74.95MW、年間発電量約530,000MWh(一般家庭約17万世帯の年間使用電力量に相当)の国内最大級となるバイオマス専焼発電所を新設するもの。発電用燃料は、木質ペレットおよびPKS(Palm Kernel Shell、パーム椰子殻)が使用される予定。
同プロジェクトでは、顧客側がプロジェクトファイナンスを組成し推進していくことから、設備の受注者として完工リスクや技術リスクへの高い対応能力が顧客から求められた。今回の受注は、日揮グループが、長年積み重ねてきた国内外での数多くのプラント・設備の建設実績および技術力、ならびに日揮がこれまで株レノバ向けに納入した岩手県九戸郡軽米町などにおける大規模太陽光発電設備の実績を高く評価されたとしている。
日揮グループは、企業グループとして取り組むべき重要課題(マテリアリティ)のひとつとして「環境調和型社会」の実現を挙げ、これまでLNG(液化天然ガス)プラントや太陽光、バイオマス発電設備などの再生可能エネルギープラントを世界各地で建設してきた。加えて2019年10月に日揮ホールディングスに新設した「サステナビリティ協創部」が主体となり、二酸化炭素の排出抑制、水素エネルギー(CO2フリーアンモニア)や廃プラスチックのケミカルリサイクルなどの環境関連技術のスピーディーなビジネス化にも注力している。
日揮グループは、今後もプラント・設備の建設や環境関連技術の早期ビジネス化を図っていくことにより、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくとともに、環境ビジネスの強化・拡大にも積極的に取り組んでいく。
画像:「石巻ひばり野バイオマス発電所」の完成イメージ
<受注概要>
契約先:合同会社石巻ひばり野バイオマスエナジー
(株式会社レノバ、東京ガス株式会社、ユナイテッド計画株式会社およびみずほリース株式会社で構成される事業会社)
建設場所:宮城県石巻市潮見町
役務範囲:バイオマス専焼発電設備(出力:74.95MW)に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務
契約形態:ランプサム契約
受注額:非公表
運転開始:2023年(予定)