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クボタ、国産の畳を支援!「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産

・日本の伝統産業である「い業」の持続に貢献

 ㈱クボタは3月5日、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と熊本県経済農業協同組合連合会の要望に応え、畳表の材料であるイグサの生産に使用する「カセット式いぐさ移植機」を限定再生産すると発表した。イグサ栽培における機械化体系を守り、熊本県で500年続くとされる日本の伝統産業である「い業」の振興に貢献していく。

 画像:セット式いぐさ移植機 IT-6B5

 イグサ栽培では稲と同様に水田に苗を植える作業(移植)を行うが、「カセット式いぐさ移植機」は、カセットと呼ばれる金属製の箱に詰めた苗を水田に植え付ける乗用の機械。クボタは1991年に生産を開始したが、1998年に事業撤退していた。

 畳表の材料として知られている「イグサ」は、熊本県が全国の生産量の98%を占めている。国産のイグサは、住宅の洋風化や輸入畳との競合などにより生産量が減少し、イグサの移植機の需要も大幅に減ったため撤退した。

 イグサの移植作業は冬場の重労働であるうえ、作業の特殊性が高いことから専用の機械(移植機)は欠かせないが、現在は入手が困難な状況。

 今回、日本の伝統産業である「い業」の振興に向けた活動を推進する熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会と熊本県経済農業協同組合連合会からの強い要望に応え、クボタは2017年に復刻再生産した収穫機「いぐさハーベスタ」に続き、「カセット式いぐさ移植機」及びセットで使用する「いぐさ苗処理機」を再生産することにした。

 クボタは今後も地域の特産物を含めた日本農業の活性化に貢献していくとしている。

 詳細は、ニュースリリース

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