kikai-news.net

三洋化成、子会社APBが越前市に量産工場を建設、次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」を量産検証

 三洋化成工業(本社:京都市東山区)は3月2日、子会社で、次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発を行うAPB (本社:東京都千代田区)が、全樹脂電池の量産検証の開始のため、福井県越前市において用地及び建物を新たに取得したと発表した。APB では、本工場用地及び建物の取得により、世界初の全樹脂電池の商業化に向け、早期での量産技術の確立を目指していく。

 APB は、三洋化成とAPB の堀江英明社長が共同で開発したバイポーラ積層型のリチウムイオン電池である全樹脂電池(All Polymer Battery)の製造及び販売を行うスタートアップ企業。

 全樹脂電池は、界面活性制御技術を有する三洋化成が新開発した樹脂を用い、活物質に樹脂被覆を行い、樹脂集電体に塗布をすることで電極を形成している。このような独自の製造プロセスにより、従来のリチウムイオン電池よりも工程を短縮することで、製造コスト・リードタイムの削減を実現するとともに、これまでにない高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現している。部品点数が少なくて済むバイポーラ積層型で、樹脂で構成しているため、電極の厚膜化が容易に行え、セルの大型化が可能で形状自由度が高いことも特長であり、リチウムイオン電池理想の構造ともいえる。

<計画概要>

名称:APB 福井工場(仮称)

所在地:福井県越前市庄田町

敷地面積:約23,733 ㎡

延床面積:約8,628 ㎡

事業内容:全樹脂電池の設計、製造

操業開始予定:2021 年

<APB 株式会社 会社概要>

設立:2018 年10 月

代表者:堀江 英明

事業内容:リチウムイオン電池の研究開発・製造・販売、コンサルタント業務等

所在地:東京都千代田区神田岩本町4-12 MCC 神田岩本町ビル6 階

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了